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稼ぐ力を養うならば、「ミドルリスク/ミドルリターン」を狙え〜いきなりFXやら、仮想通貨、不動産の前にあるチャンスを見つめよう〜

昨日、ちきりんさんとの月イチ対談をしながら、稼ぐ力を身につけるのに必要なのは、ミドルリスク/ミドルリターンの市場でのトライアンドエラーの繰り返しをしながら、徐々に時間単価を引き上げていく視点を養い、それに必要なスキルを身に着けていくことだなと思ったところです。

ちょいとそのあたりの論理について忘れる前にコラムでもまとめておきます。文字にしないとうっかり忘れてしまうところでもあるので。

○ 社会での椅子の数と、入学者数がバランスしていない社会

世の中では、戦後昭和の時代において勝ち組ともされたローリスク/ローリターンな学校を普通に出て、会社に務めて奉公するという路線をとったときに、あまりに最近ではローリターンなことが多くなりました。1991年以降給与がまともにあがらず、だけど天引きでバリバリ税金と社会保険料がひかれていく立場なのはまさにここのゾーンです。リスクは低いかわりに、リターンも低い。だけど、そのリターンが昔はそこそこあったのが、さらにローリターンになっていったしまったというのがあります。

これは結局需給問題もあり、社会においては経済が横ばいの中で大卒、大学院卒とかの数に対して、それらに十分なリターンを提供できる席の数がそもそもバランスしていないということです。これは教育問題でも語られるところですが、昔は大卒が少なかったから希少性もありそれなりの席に座れたけど、結局社会全体ではそういう仕事を増加させなければならなかったけど大して増加しないままに、特段の教育投資を必要としないような仕事を大卒にさせるということになってしまった。大学院卒になるとますますそれがひどくなってしまったというところがあります。

ま、私も修士まで勉強したクチではありますので、学校の勉強が無駄だとは全く思っていません。むしろそれらの学びや、その時の訓練が今の仕事に結びついているし、稼ぐスキルとして活かせるものが多分にあったので、十分に投資リターンは得ていると思っています。が、残念なことに学校での学びを自分の手で稼ぎに変える方法は学校では教えてくれないところでもあります。

だいたいは就職しろという話になるのですが、それは稼ぐことを既存企業のメカニズムに外注しているだけでもあり、だからこそ昨日の対談で出たフランチャイズの社長、名ばかり店長ほどひどくはないにしても、ブラックボックスの仕組みの一端を担うことによって、相応の割当を給与としてもらうだけになってしまいます。だからいきなりリストラとかされても困るし、副業しろと言われても、多くの人は困惑するところなのは当然のところです。

だからこそ、稼ぐ力を自分なりのスキルとして身につけることが、本来は多くの教育機会の中でも取り組まれて、学びをお金に変えていく、世の中で発生するような諸問題への対処法を知る、などなど実社会と連続したお話がもっとあってよく、それがないと、少なくとも自分で生活していく上で困ることが山程でてくるというところです。

○ バイトの経験すら認められない異常な高校

少なくとも高校くらいに入れば、バイトくらいは自分でやって社会における「時間給で稼ぐ」という時間切り売り型のサラリーマン同様のスタイルを経験してみるというのは、ある意味の入り口でもあります。

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