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【狂犬ブックセミナー(5)】カタリバ今村さんに聞く、現代の不登校とはなにか?!

NPOカタリバが向き合ってきた現代における不登校についてまとめた、こちらの一冊を題材に、今村さんと対談させて頂きました。60分ほどの対談を通じて、不登校やそれに向き合うことの現実について学ぶことができました。ぜひ本書を読みながら、セミナーをお聞きいただけると学びが深まると思います。

○ もはや学校に子供が合わないのではなく、学校が子供にあわなくなってきている

以下のように不登校と言われる状態にある子どもたちは増加し、コロナでさらに急速に増加しました。しかしこれも学校が認知している人数だけ。全国における第三者調査などは行われていません。不登校の背景調査もかなりざっくりで、どうしても「学校は行くもの」が常識で、行かないのは非常識というような捉え方がまだまだ社会でも、学校現場でも多く存在しているように思います。一方で、学校の現場のやることばかりで、個別の不登校状態の子どもたちと向き合うこともなかなかできない。

これはもう既存の学校システムが現代の子供の一定層に全く合わなくなってきているように思います。

不登児童生徒の割合は増加を続けていて、中学校では既に20人に1人が不登校になっていく状態です。

学年をみていくと、学年があがるにつれて増加。これは様々な理由があるわけですが、これは既存学校システム自体において成長と共にあわなくなるというのも体験的にも理解できるところです。

とはいえ、いきなり自分の子供に今日から学校行きたくないとなった場合に親はどう向き合えるのか。これはとても重たいなぁと思いました。

核家族かつ夫婦共働きでの子育てというものに、新たに学校システムと子供との不適合も発生した際に、公教育として別の選択肢がほぼ日本ではなかなか用意されている地域がありません。つまり学校にいくか、いかないか、だけになってしまう。オルタナティブは親が資本力があればできるけど、お金がなければ現実的には対応できないということになってしまいます。

このあたり今後の教育改革においても重要な点になっていきますね。各地で公設民営でのフリースクールなどの計画も進んだりしていますが、本当に公教育の多様化が大切だと思います。

○ 対談動画【約60分】

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