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人口増加都市・流山市訪問でわかった、流山市のリアル【2】課題編

流山市が現在の人気都市になるに至るお話を先日私なりにポイントをまとめたわけですが、次は人気都市だからこその課題についても議論をしたので、その点についても整理しておこうと思います。

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都市経営とは難しいもので、短期的成果が出ても、その上で次の課題が連鎖的に出てくるという、もぐらたたき状態になるのが常です。50年、100年を経てその成果は本当の評価を受けるという側面もあります。これは福岡市が地方最強の都市になった理由でも書いたとおりです。

今全国的に人口減少が問題っていってますが、人口は増えたら増えたでインフラ問題など含めて課題が出てきます。増えても問題、減っても問題なのです。だから問題として捉えることすら?なところもあります。流山は増えたこと、15年近く増え続けたことによる課題と向き合う第二フェーズに入っていますね。

○ 自ずと起こる、ターゲティングの多様化

もともと成功したターゲティングとして、流山市は1990年代後半から一気に拡張されていったパワーカップル、しかも働きながら確実に子供を生みたいという層を対象にしていました。これは戦略として正しいのは先に述べた通りです。成長市場をターゲットにするというのは当然だし、所得が低いよりも高い人のほうが都市経営的にはオプションが広がるので良いわけです。

しかし、いつまでも子供は赤ちゃんでもなく、小中学生でもなく、高校大学、そして社会人となり、パワーカップルも中高年へとシフトしていきます。それまで人口も少なく、ネームバリューもなかった流山ですが、人口流入が進み、その人達が少しずつ年を重ねることで市民というターゲットはどんどん多様化していきます。

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