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観光開発が進む沖縄で考えるべき、砂浜活用の民民連携、公民連携

観光開発が続々と進む沖縄ですが、大変もったいななと思うのは海岸線、砂浜の活用です。伝統的に海水浴場として地元団体や地権者が管理している砂浜があるわけですが、大変な営業損失を無意識に作り出してしまっていると感じます。

このあたり少しでもマーケット感覚を養い、外資ばかりに開発されていく中でもどうにか海岸線など県と隣接地の地権者や町内会などの管理によってコントロールできる範囲を有効に活用し、地元で稼ぐ海岸により一層するための連携事業を検討すべきと思うところです。今回、沖縄でも久々に本部町にきたので、そのあたりを改めて感じました。

○ 沖縄が抱える観光開発の地元資本比率、地元人材投資

望ましい開発は地元資本と外資とが適切にミックスされていること。それは開発事業だけでなく、その後の運営によってうまれる収益こそが最も大切でもあり、地元に継続的に富をもたらすものです。しかし沖縄で進む開発の多くが東京や海外資本によるものです。在京企業がオーナーとなり開発して、オペのための外資系ホテルブランドを引っ張ってくるとかが増加してきたわけですが、これだけでは地元は豊かになりません。これは沖縄という単位でいっても、日本という単位でいっても同じです。

さらに言えば、高度なホスピタリティ人材の養成なくして、これらホテル群のトップクラスの従業員にはなれないわけでもあり、このあたりは大学、大学院レベルの人材育成をしっかりと観光分野でますます拡大する必要があります。OISTもいいのですが、沖縄が豊かになるためには高度な科学研究所が置かれるだけでなく、より地元に短期的にも裾野を広くもてる人材開発という視点は不可欠とおもうところです。

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