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「思考」できない人の3つの理由。

明瞭な答えはなく、自分で様々な情報をもとにして考えなくてはならないことを自分で『思考』して『意思決定する』ことが求められるシーンは様々な仕事で多々あります。しかし、多くの人はこの思考することを放棄してしまいます。

思考とはRPGのダンジョンのようなもので、どんどん深いところに降りていくようなイメージなのです。ボスがいればいいですが、場合によっては全くボスもいない深遠なるダンジョン。そのどこまで深いところにいけるかが、問われているのです。

それでは、思考するのを放棄している人たちは、どうしているか。その多くは記憶でカバーしようとします。

先行事例を調べる、他人の意見を聞く、というパターンです。これは思考ではなく、単に情報を調べたり、人の意見や発言を聞いて、それを自分の言葉に変換しようとしているだけ。結局「じゃああなたは何を考えたのか」と聞けば、何も考えていないのです。けど、多くの人はこういう行動を考えることだと思いこんでいたりするのです。統計情報などのファクトベースをアタマに入れることは大切ですが、そこから先は自分のアタマで考えないければ、ほとんど脳みそで仕事しているとは言えません。

立派な大学に入学できても、自分のアタマで考えられない人は多数いるのです。これは、ほとんどは記憶をもとにしたテストが多いからです。考えるテストというものは記述式とかの一部のテストくらいで極端に少ない。これは先生も思考できる人が少ないから、最初から思考することを問うテストをやっても適切にマニュアルが作れないために採点ができないということに起因しているでしょう。

レベルの低いコンサルが単に様々な地域の事例を大量に報告書にまとめるのも、思考できないかということか、もしくは思考したところでそのアウトプットは大した量にならないために思考できないクライアントから「もっと情報を入れ込んでくれ」と言われるからでしょう。つまりは思考とは上記のような事例などの過去の情報や他人の意見ということを沢山集めることだと思っている人が多いからです。

材料をいくら集めたところで、自分で調理をしなければ、ちゃんとした料理にはなりませんよね。当たり前なのですが。笑 ただ食材並べて、完成です!と思う人が大変多い。なぜなのか。

1.思考できていないことに気づけない

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