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12月5日開催狂犬ツアー@龍野「伝統的建造物群の民間主導型エリアマネジメントとして日本有数の取り組み」をぜひ現地orオンラインで!(事前学習資料付き)

さて12月5日に狂犬ツアー@龍野を予定しています。現地での参加と共に、オンラインでの配信も行いますので、ぜひご参加ください。

(追記)無事開催いたしまして、当日の模様は以下から追っかけ学習可能になっています。ぜひ龍野のまちの疑似体験しながら、着実な地域事業の積み上げについて学んでいただければ幸いです。

龍野ってどこよ、という方はこちらを。

城下町開発計画概要書

城下町開発計画概要書2

私も今回始めて行くので、先日事前にオンラインで打ち合わせも行って、取り組みの状況などをお聞きしていました。かなり盛り上がって、具体的に一緒に仕掛けるネタまで踏み込むことになったのですが、話を聞きながら今回の狂犬ツアーでも掘り下げていこうと思う歴史的建造物保全とエリアマネジメントの話をこちらのコラムでもまとめておこうと思います。

○ まちはきれいになったけど、まちのとしての動きは死んだ、というところが多数。

歴史的建造物が集積する重伝建のエリアマネジメントにおいて、全国でも有数の取り組みになっていますね。城下町や古い町並みが残るエリアでの取り組みは全国各地にありますが、どうしても採算にのらない建物保全活動とかが多かったり、昔の地元の大地主が没落して自治体に寄付した建物を税金で大規模に修繕したけど全く商売になっていないものとかたくさんみてきました。

町並みはきれいになったけど、まちが死んだ、みたいなことも多々ありますし、江戸の町並みを再現した、といいながらとんでもない拡幅工事をしたり、ファサードをなんちゃってな感じで作り変えるのに数百億みたいな都市土木事業化していて全く投資回収など不可能かつ日光江戸村よりパチもん感が出ているものだったりとか、多数のものを見てきました。笑

その一方で、アメリカにエリアマネジメントの調査などではじめていった2003年、向こうの最大エリアマネジメント連携組織はNational Mainstreet Center(NMSC)でした。ナショナル・トラストの参加の巨大非営利組織です。つまりは、日本ほど歴史的建造物はない新しい国であるアメリスですが、それでも100年前とかの建造物を持ち古きよきアメリカの都市群をどう守るか、というのは大きなテーマに70年代からなっていて、それを実行するためにエリア単位でのマネジメントを徹底することを目指していたのです。

そのために4つのアプローチというのを軸にして事業を構築していました。

○ 4つのアプローチの基礎にあるものは経済開発〜守るためには、力がなくてはならない〜

NMSCはエリア再生における4つのアプローチを謳っていまして、かなりシンプルです。

しっかりとした組織体制を構築すること、適切なプロモーションを行うこと、デザインを高品質に統一すること、最も重要なのは4つ目の経済再生です。

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