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「一日一言」まちで闘う編

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まちで闘う上で必要な基本要素について、「まちで闘う方法論」から抜粋します。
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結局は自分との"闘い" 2016.5.31.

結局は自分との"闘い" 2016.5.31.

5月は「まちで闘う方法論」についての抜粋解説を連続で行ってきた。

今日はそもそも「闘う」という話について触れたいと思う。闘うとは何と闘うのか。既得権なのか、それとも地域の誰かと闘うのか。

いや、最も戦わなくてはならないのは「自分自身」である。

【5月の一日一言は、「まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし」http://amzn.to/1PChp84 からの抜粋解説。】

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経営数字を判断する 2016.5.30

経営数字を判断する 2016.5.30

「経営とかは難しくて分からない」といったことや、「財務に関する知識はないから分からない」といったような話を聞くことがある。

実はまちづくりはエモーショナルな話でもなんでもなく、数字の話が極めて重要である。特に実行して成果をあげる上では不可欠である。

だからこそ経営や財務についての基本知識がなけれぱ、地域経営なんてものはできない。苦手意識を捨てて、数字を向き合う必要がある。

【5月の一日一言は

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経費から考える事業は失敗する。 2016.5.29.

経費から考える事業は失敗する。 2016.5.29.

地域が衰退しているから、採算がとれないのが当たり前だ。

そんな馬鹿げたことを話し、結局は補助金などの公金にすがり事業を立ち上げ、そして失敗していくケースが後を絶たない。なぜ返済の必要のないよう資金をもらっても、事業は失敗するのか。

それは、経費をいくら削減したところで、事業継続に必要な売上は確保されないからだ。必要なのは売上を作ったうえでの逆算だ。

【5月の一日一言は、「まちで闘う方法論:自

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みんなでやらない。 2016.5.28.

みんなでやらない。 2016.5.28.

地域での取り組みのリスクは、「みんなでやらなくてはならない」という強迫観念にも似た集団圧力である。

どうにも小学校から何でもかんでも「みんなで議論して決める」みたいな話ばかりを教わってきたせいか、誰でも自分の意見を聞いてくれて、それを反映するのが筋だという意識を持っている人が多い。そして、それを真面目に受け止めなくてはならないと思い込む人も多い。

一方で「集団浅慮」については日本では教わらない

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管理するのは工程よりモチベーション 2016.5.27.

管理するのは工程よりモチベーション 2016.5.27.

プロジェクトマネジメントを効率的に進めていくことが重要であることは言うまでもない。特に事業の立ち上げ、そして継続事業の場合にはその後の運営においても決めること、判断することが日々沢山出てくる。

しかしながらその中でどうしても工程管理にばかり目を取られ、いつの間にか何もかもうまくいかなくなる時がある。

その主たる問題が「モチベーション」に対する考え方の欠落だ。

【5月の一日一言は、「まちで闘う

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プロマネは効率勝負 2016.5.26.

プロマネは効率勝負 2016.5.26.

いくら良いシナリオができても、それが実行できなければ全く意味はない。

実際に地域での活動、事業の肝はプロジェクトマネジメントにあるといえる。特に継続型の取り組みでは、プロマネができないと、物事は全く動かなくなる。しかし地域系の取り組みは、時間全てを投入できる人は限られる。

そこで問われるのは「効率的なプロマネ」である。

【5月の一日一言は、「まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし」

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戦略の要点は絞り込み 2016.5.25.

戦略の要点は絞り込み 2016.5.25.

客観性と論理性、さらに自らのビジョンを設定すると、自ずと活動や事業の方向性が定まる。つまりは「何がために何をするのか」というテーマが明瞭になるのだ。

次に問われるのは、具体的に「何をどう実行するのか」という段階にはいる。その道筋を考えるのが、戦略策定である。戦略とは現在地から目的地までの道のりのシナリオである。特にこの時に大切なのは「何をするのか」よりも、「何をやらないのか」を明確化し、資源を集

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自分のビジョンはあるか 2016.5.24.

自分のビジョンはあるか 2016.5.24.

情報収集、その構造化などの客観的な整理、論理的な整理ということは基本であることは述べてきた通り。

しかしながら事業を立ち上げる時には、「もっともよい答え」なんてものが客観性、論理性が生まれるわけではない。そこでマネジメントに問われるのは、「何をしたいのか」という客観性・論理性に反しない中でのビジョンである。

【5月の一日一言は、「まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし」http://

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構造化が論理力をつくる 2016.5.23.

構造化が論理力をつくる 2016.5.23.

物事が散らかる要因の一つは、論理力不足。

地域において論理性に反するような取り組みをして成果を出すことは決してできない。どんな強い思い入れがあろうと、どれだけの人が動こうと、論理に反することは、地域にとってマイナスを生み出す。

そしてその論理力をもった取り組みの基本が、「構造化」である。

【5月の一日一言は、「まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし」http://amzn.to/1

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因果関係を整理する 2016.5.22

因果関係を整理する 2016.5.22

地域で起こる問題については、その場の対処療法と共に、実際に「なぜ起きているのか」ということについてしっかり考える必要がある。

うまくいかないのには、明確な理由がある。

【5月の一日一言は、「まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし」http://amzn.to/1PChp84 からの抜粋解説。】

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複眼的に考える 2016.5.21

複眼的に考える 2016.5.21

情報力で必要なのは、1つの物事を一つの情報から判断するのではなく、複数の見方から評価すること。

【5月の一日一言は、「まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし」http://amzn.to/1PChp84 からの抜粋解説。】

複眼的に情報を分析する力がないと、間違った情報を鵜呑みにしたりする。特に一次情報と二次情報の組み合わせ、定性情報と定量情報の組み合わせなどをしっかりと行うだけでも

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ググれと言われないように 2016.5.20

ググれと言われないように 2016.5.20

今日からは「まちで闘う方法論」第三章の概要解説をしていく。第三章は「技術編」。

地域での取り組みにおいて重要なことの一つは、情報収集能力とその検証作業だ。地域での取り組みではまとめられている情報にちゃんとアクセスして収集し、その内容をポイントをつかむということが、様々な議論をする上でとても大切。さらには、まとめられていない個々人の意見などの情報を引き出すことも併せて大切。

この情報力を適切に身

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現場人こそが体系化しよう 2016.5.19.

現場人こそが体系化しよう 2016.5.19.

基本的に現場で事業に向かっていると、常々問題も起こるし、その対応に時間を使ってしまう。しかし、単に目の前に起きていることだけに囚われていると、本当に「やらなくてはならないこと」が見えなくなったり、「何をやっているのか」という客観的な視点が失われたりする。

継続事業のマネジャーは、ある程度自分たちがやっている事業手法を体系化したり、外とのネットワークを拡大して今の事業のやり方を見つめなおしたり、次

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事業連鎖で構造問題解決 2016.5.18.

事業連鎖で構造問題解決 2016.5.18.

継続性をもった事業を地域で行い、課題解決をしていくことは地域活性化ではある意味での本丸です。

地域の問題の多くは構造的な問題から皆が間違った方向にインセンティヴがあり、やればやるほど地域が衰退することをやり続けしまうことにあります。これを変えるのには制度変更などの必要もありますが、制度も闇雲に変更できるものではなく、「今の構造よりもっと効果的な方法」を明らかにし、その上で制度変更などに繋げる必要

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