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読了記録『私の穴がうまらない』

セックスレスについて、色々な立場からの視点から描かれた漫画です。

体のつながりの話のようでいて、実はこころのつながりの話。

それぞれの立場からのリアルな心理描写が凄いなあと思います。

主人公は、
出産と子育てをキッカケにセックスレスになった夫婦の妻。
思春期の娘あり。

そして、人の心を察すのが苦手な夫。
でも決して不誠実なわけでなく、夫は夫で彼なりに家族を愛し、家族を守りたい気持ちがあったりする。
そして、人に言えない悩みもあったりして、それはそれで切ない。

主人公の同僚は、独身主義で恋愛に生きていたり、不倫した夫を許せずに苦しんでいたり、そこにはまたそれぞれの苦しみがある。

皆んなが寂しい思いを抱えながら、なんとか幸せに生きようと日々を生きている。

そんなに劇的でもなく、割と淡々と進行していくんだけど、それがかえってリアルなんですよね。


人間同士が生きていく中で、相手をハードルとして乗り越えるということが、本当に困難を乗り越えるということなのか?
乗り越えないままに、相手の人間性を認めて一緒に歩むというのも、乗り越えるということなのかも知れません。

決まった解決なんてのはなくて、それぞれが向き合い続けながら、日々の小さな努力と少しの勇気を持つことが、お互いの幸せに気付かせてくれるのかも知れない。


わかり合えないのが悲しいのではなく、わかり合おうとしてくれないのが悲しいのかも知れない。

そんなことを思いました。

結婚する前に読んでおくと良いと思います。できれば二人そろって。


結婚してからも、あーうちにもこういうことあるよなー、と共感できるところがあるんじゃないかな〜

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おあずかりさせていただきましたご懇志は、必ず仏法相続のために使わせていただきます。合掌