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知らない女のLINEが増えとる

酔っ払って帰った翌日、知らない女のLINEが入ってました。
「昨日の夜はとっても楽しかった♡今度は2人でライブにでも行こう♡また来てね、大好きだよ♡」
ってきてました。ナンパに成功した形跡があるな…美人だったら行ってみようかな。


最近ね、お酒の失敗が多すぎる!
もうお酒飲むと最近毎回必ず朝から神に祈り捧げてるし、必ずどこかに怪我をしてる!この前なんて起きた時膝血まみれだった。友達に聞いたら、厚底スニーカーをその時初めて降ろしたらしくてそれで坂で転んでゴロゴロ転がっていってたよって言われた。しかもその後酔っ払ってお店の階段からも落ちてたって言ってた。本当に勘弁して欲しい!もうこの世から酒を無くしてくれ。その日どうやって帰ったかすらも覚えてないけど、朝起きると般若みたいな顔した母ちゃんが枕元に立ってて(終わった…)と思った。


職場に新しくイケメンが入社してきた。3代目に混じっててもたぶんバレないようなタイプのイケメン。私はタイプじゃないんだけど、職場の女の子たちがイケメンを見た瞬間
「わぁ…!」
「イケメンだぁ」
「イケメンよ!」
ってすごいキラキラした目をしてて、普段ちょっとギスギスした人たちも楽しそうに嬉しそうに目を輝かせてた。マジでイケメンってすげーな…しかもそいつも言われ慣れ過ぎてるせいで
「すいません、俺がイケメンなばっかりに…」
とか
「笑顔で立って皆さんを応援するのが俺の仕事です。頑張れ、みんな可愛いよ」
とか
いやジョークも言えるのかこのイケメン。もうみんなイケメンに夢中で仕事の効率も爆上がりしてる。イケメンは平和をもたらす。


晴一さん、俺のお便りを読んでくれた。彼氏と別れた時にどうせ読まれないと思って書いた、本当の願い。晴一さんも自身の生活が変わったばかりなのにあんなお便りを読んでくれてありがとう。本当にごめんね。晴一さんが読んでくれた後、2人で撮った写真や2人で行った場所に行って少しだけ考えたんだ。強がって、誰の前でも泣けなかったのに涙が出てきた。まだ好きだから泣いたんじゃなくて、もう好きじゃ無いことが悲しくて泣いた。好きじゃないのに、あいつのことが世界で1番大切なのも悲しかった。続報に、別れた理由を送った。本当にこれでよかったのか、自分でもよくわからない。でも、あいつのいない私を始めないといけない。

もう、戻れない
2人で暮らしたアパート
初めて出会った大学の部室
よく行ったご飯屋さん
喧嘩した時迎えに来てくれた公園
永遠を誓った砂浜
2人で毎年行った水族館
手を繋いで行った花火大会
熱狂したポルノのライブ

戻れない思い出ばかりで、幸せな記憶しかない。別れたくなかった。ずっと側にいて欲しかった。でももう、これくらいしかしてあげられることが残ってなかった。ごめんね、ごめん。1番苦しい時に、支えてあげられなくてごめんね。でも、もう行かないと。大丈夫。もし本当に運命の人だったら、またきっとあなたに出会って恋をする。だから、さよならしよう。


晴一さん、どうか見守っててくれ
私の奇妙奇天烈な、歪な喜劇のような人生を


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