サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展(千葉市立美術館)
鳥文斎栄之
(ちょうぶんさい・えいし1756−1829)
ここの美術館展所蔵と浮世絵コレクションで有名なボストン美術館他からの出展。
一部撮影可能。しかし自分とこの千葉のはダメでボストンのはよかったりする不思議さ。ギョーカイの理屈は何にしろよくわからない。
お武家様の描いた絵だという。若冲みたいに華美だが胸ぐら掴まれるような精神性はもひとつの絵だろうか(個人の感想です)。
実際その出自からデビュー時にゲタ履かせてもらったり、売り出し文句にされたりしたみたい。同業者から妬まれてたりしたかもね。
見たところ特別北斎や広重みたいなあっと驚く構図も奇想もないし美人画は歌麿の妖艶さまでには行ってないような。
同時にその美人画は見ていてかなり歌麿っぽさも感じた。実際版元同士も含めてライバル関係だったみたいだ。
キャプションによれぱ大首絵の歌麿に対して立ち姿などの全身を描いた棲み分けみたいのもあったとか。これがなかなかエロい。
腰を床につけで膝を曲げる姿勢では、着物なのに膝や両足がそのままの形で生地から浮き上がる。前にちょっと流行ったガウチョパンツみたいな感じ。
両足の間が開き、つまりおまたご開帳っぽい妄想が広がる。長襦袢がチラッと覗いて見えるのは今で言うパンチラだし。
そんなバカな妄想繰り広げるのはあんただけだよ?(バカですいません) でも普通着物着てて、あんよのカタチが出るかい? ぜったい意識してヤってるよね。
お武家様だからパンピーが知り得ない当時の上流社会のフーゾクとか知り尽くして、吉原でも相当遊んでたことだろう。
そもそもこのひと全般に絵の中の情報量がかなり多いと思う。版画の場合、彫師泣かせだったりして。題材も多岐に及んている。かなり学があるというか、頭のいい人だったんじゃないか。高学歴な匂いがする。
ほお、肉筆画もあるんだ。なんかペタンとした塗りだなとも思ったけど、ガラス越しに距離がありやや薄暗いので着物の透かし模様とかが見えなかっただけかも。目を凝らせば微妙な色調も見えてくる。双眼鏡持ってくればよかった🔭
春画なんかもあったのね。あまりそのものズバリ描かれたどぎつくはないが。他のページにあったのかな。やはり使用されている絵の具の質から違うという。いつの世でもエロは高く売れるのだ。
展示数も多い。2時間もあれば見終わるかなと思っていたが見積もりが大甘だった。まだ常設展にも行けてない。どうしよ、ホキ美術館にも寄るつもりだったのに修行のホテルでゆっくりもしたいし、こっちに集中するか。
前回は講演会があるというのでホキ美術館をとりやめたがまただよ。ごめんね保木さん。
後期に展示替えもあるというしまた来ちゃおうかな双眼鏡持って…と思ったがいまがその後期じゃねーかよ。情報入手が遅すぎた。
武士と絵画
ミニ企画展かな? 同時開催。宮本武蔵(伝)の作とか興味深かったが、なにより抱一と其一が見れたのは嬉しい。
渡辺崋山さんが練習で何枚も描いた師匠の肖像の一枚。片岡鶴太郎に似てないかなと誰しも思うだろう。
常設展
こっちは歌麿が惜しげもなく撮影可。この辺の線引がわからん。
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