見出し画像

高齢者生活のリアル 最初にご確認ですがヘアカット7700円になります 

暦もへったくれもない上、生活圏近所1㎞中心な生活の私たちだが、この夏思い切って親戚に会いに遠出することに決めた。なんと80代の母も同行だ。まだ数週間あるが、準備の手始めに母を美容院につれていくことにした。

普段は私と同じ美容院に行っているが、ここのところサボっていて、3~4か月行っていなかったが、見苦しくなったのはここ1~2週間でそれまでなんかうまくまとまっていた(笑)

こんな体たらくが本当に申し訳ないが、母はもともととてもおしゃれで、東京に来るウン十年前まで地元の政令指定都市では一番の美容院で月1欠かさずカットしていた。それが今は…。いやでもしかし、できる限りある程度おしゃれを保てるような美容院には連れて行っている。

今回は旅行前ということで、ちょっと気合を入れて、デパートの美容室に行った。東京のデパートは数あれど、ここは奥さんがちょっと気軽な気持ちでいけるような庶民的なデパートだ。平日の午前は他のお客さんも品のいい中高年の庶民、私たち親子もそこで浮かない程度の中流なファッション。

そしてそこの美容院で「初めてで予約はないんですけど今日カット可能ですか?」と言ったところ、丁重な店員さんがカウンターの前にやってきて、最初に料金のご確認ですがと言って電卓を出し、「カットがこちらで、税込みでこちらになります」と提示した。7700。

結構ですよといって、カットをお願いしたが、びっくりした。これは、カットしてから、「そんな高いとは思わなかった、最初に言ってくれればいいのに」というお客が少なからずいるということだろうか。お店だって今までそういうトラブルがなければ、そんな言い方しないだろう。

カットは十分価格に見合うものだった。母は「今度からあなたを指名するわ」と言ったらしい。すると美容師さんが、帰り際にそっと私にささやいた。「今度から指名するわ」と言っていただいてうれしいし、お名刺もお渡しして、お渡しできる割引券もお渡ししたんですが、もしご指名いただいたら2000円ぐらいアップになっちゃうんですよね…」

おお、店長さんか何かなのか。
うちは普段はつましい暮らしなので、我々たまたま行ったわけだけれど、こんなに釘をさされてびっくりした。
しかし、この百貨店では多くこんなことがあるのではないか。昔の奥様が、今は年金生活になり、今までの当たり前がまかなえないから、美容院もランクを落とさないといけない的な!?

でも、そこのデパートの食堂街はランチが2000円以上だけど、平日なのに大行列よ。ランチに2000円出せるのに、ヘアカットは7700円出せない?といっても、80代の客はそんなにいないか。

以上の私の分析、考えすぎ??それとも私たち親子が貧乏臭かっただけ?

これ、まだ現役世代の私たちがのんきすぎるのかもしれない、「生活をだんだんダウンサイジングしていけなければ老後破産するよ」って教えられているような気がした。ブルブル。

よろしければサポートお願いします。 幸せになる記事を書くための取材費にします♥