気づいたら母がお岩さんになっていた朝
私自身この数か月は外出を控えめにしていたが、ちょっと、ここ十日ほど、同期会があったり、友人に会ったり、古い友人から運命変わりそうな占いをしてもらったり、イベントのスタッフに行ったりと外に出ることが多く、若干母から注意がそれていた。いつもに比べ、外食や弁当も増えていたような気がする。
すると、先週まで理由もなく体調が絶好調であった母が、今朝気がつくと、顔がお岩さんのように腫れていた。昨日まで何ともなかったのに。
予兆はあったのかもしれない。普段、年齢や認知力の割にはトイレに自分でしっかり行ってくれるほうだと思うが、体調が落ちると、認知力も落ち、結果トイレの失敗も増える。週末の睡眠も異様に長いし、食欲もちょっと落ちてるし、トイレの失敗もあるし、うすうすおかしいなと感じていた。
顔が腫れたのは、免疫力が落ちているところに、なんかの菌のついた手で顔の周りを何度も搔いてしまったからだ。あわてて、顔を洗わせ、抗菌目薬を差し、アルコールで腫れているところを拭いて、シーツを替え、布団を洗濯機で洗う。←いまここ。
私は、先週の同期会のおかげで人前に出るため、久しぶりに検眼して度のあったコンタクトを買い眼鏡をはずし、最低限の身だしなみを調えることができた。行って第一線の人の話を聞けたことも自身のモチベになった。
老後まで続きそうな友人に会ったり、これからが変わりそうな衝撃の占いも受けるべくして受けたのだろう。手伝った慈善イベントもスタッフは既にミニマムだった。
「それぐらい、行ってもいいんじゃない?」という気持ち。
しかし、ちょっと気がそれただけで、元気な母の健康状態に急に大波が来るなんて、老人は元気と病気の幅が狭くて、本当に目が離せないと感じる。そうなると、普段たいした介護もしてないとはいえ、目を離してはいけないという義務を課せられて私の生活も結構厳しい。「親育てもいいのだけれど、私の人生とは」的な気分になる。
どうなんだろう。今後どうしようか、占いの結果も含めて、このところ、心が揺れている。
ところで、いつの間にか、和の文化はすたれつつあり、最近は「お岩さん」といっても、あまりピンとこない人も多くなっているのではないか?四谷怪談のお岩さん、目が腫れた幽霊です。
よろしければサポートお願いします。 幸せになる記事を書くための取材費にします♥