朝日新聞小滝ちひろ「痛快」発言とテロリズム

朝日新聞

■小滝ちひろ記者のツイートを謝罪する朝日新聞の記事において、本人の反省の弁についてこう書かれている。

小滝記者の投稿は「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄(おのの)く。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」というものでした。記者は「ウイルスの威力の大きさを表そうとした」と説明していますが、「痛快」という表現は著しく不適切で、感染した方、亡くなった方のご遺族をはじめ、多くの方々に不快な思いをさせるものでした。記者は過ちを認め、「心からおわびします。深く反省しています」と述べています。https://www.asahi.com/articles/ASN3G6JXPN3GPLZU002.html

 小滝ちひろの反省は、あくまで「痛快」という表現が「不快な思い」をさせるものであったという点にあるようだ。

 しかし、私は小滝ちひろの投稿の悪質さは「痛快」という表現自体ではなく「超大国の大統領が恐れ慄く」ことに痛快さを見出したそのマインドを表出したことにあると思っている。

■テロリズムの語源である「Terror」の意味は「恐怖」である。政治家や大衆を恐れ慄かせることでもって何らか政治的な目的を達成しようとするのがテロリズムの骨格だ。

 もちろん小滝ちひろは新型コロナウイルスをバラ撒いたわけでもなく、超大国の大統領に何か政治的な要求をしたテロリストでもない。ただし、政治家が恐怖に支配されるのを好ましいものとする彼のマインドを表に漏らしてしまった。

 テロリストと共通するもしくはテロリストと親和性の高いマインドの新聞記者が、我が国の大手新聞社朝日新聞に在籍して「ソーシャルメディア記者」としてSNSでの情報発信を任されていたのだと考えると、背筋に寒いものが流れる。

■ところで、今回の件でおかしなことに気が付いた。

 朝日新聞は少なくとも今回の騒動までは、その公式サイトで小滝ちひろについてこのような紹介を載せていた。(現在は削除か?)

小滝紹介のうそ


 また、朝日新聞の謝罪記事では次のように書かれている。

小滝紹介のうそ2

 小滝ちひろによれば「ツイッターでの投稿内容は私個人の意見です。朝日新聞社の見解ではありません」。朝日新聞社も「本社の記者ツイッターは記者個人の責任で発信しています」とその投稿の文責を個人に帰している。ところが不思議なことに、朝日新聞は小滝ちひろの「専門的な情報発信を担う「ソーシャルメディア記者」の資格を取り消し」ているのだ。

 朝日新聞は社として、今まで小滝ちひろに「ソーシャルメディア記者」の資格を与えていたらしい。

  朝日新聞の藤えりか氏によれば、SNS記者(ソーシャルメディア記者)というのはSNSを通じた発信を「担う」「制度」であるということだ。

 にもかかわらず、朝日新聞は「記者個人の責任」であるという逃げを用意していたということになり、こういう点でも朝日新聞の児狡さが見てとれる。

 ともかくも、朝日新聞は社としてテロリストマインドが漏れ出すような人物をSNSでの発信を担わせるにふさわしいものとして、社内制度で資格を与えていた。

 そうして、このタイプの記者は、朝日新聞の他のソーシャルメディア記者の中にまだまだいると考えるのが自然だろう。

■さて、さきほど引用した藤えりか氏は、小滝ちひろの投稿に対してツイッターではっきりと非難の声を上げている朝日新聞には珍しい記者だ。

 それにもかかわらず、小滝ちひろと朝日新聞に対して言いたいことを、同じ朝日新聞記者であるという理由で彼女に向ける人たちも中にはいる。

 会社の看板を表に出してSNSで発信を続けている以上は、ある程度は仕方のないことだろう。

 しかし次のような度を越したツイートをする者が現れた。

画像4

 「阪神支局事件」というのは「赤報隊」を名乗る犯人が起こした一連のテロ事件のうち、朝日新聞の記者1名が殺害、もう1名が重傷を負わされた出来事である。

 この「田舎の居酒屋オヤジ」のツイートは「世論は誰も同情していませんでしたよ、あの事件」とテロ事件を肯定するものであり、それを今回の件で小滝ちひろと社への批判を述べている藤えりか氏にわざわざ向けている点で、小滝ちひろと同様テロリストマインドを漏らしてしまっている。

■世の中には、権力者や自分の気に食わない勢力へ恐怖が与えられることを痛快だと感じてしまう人達が少なからず存在する。右だの左だの政治思想のベクトル関係なく、そういう人達があちこちにいて、ちょっとした引き金で言動に現われる。

 小滝ちひろは新型コロナウイルスの世界的感染拡大が引き金に、田舎の居酒屋オヤジは小滝ちひろのツイートが引き金になった。

 私は、田舎の居酒屋オヤジを擁護する気は全くない。あのような人物の存在はそもそも治安にとって潜在的な不安要素だろう。

 しかし、現に大手メディア朝日新聞の看板を使った小滝ちひろのツイッターでテロリストマインドの漏れ出た投稿がなされ、一般人の朝日新聞に対する怒りの感情を増幅させるようなことがなされたのもの事実。

 朝日新聞やその社員は、自らが読み手の一部に強い怒りを呼び起こすような報道姿勢(捏造・歪曲)や言論をしばしば垂れ流すことで、自分たちへの憎悪を拡大させてるというのをそろそろ自覚したほうが良いのではないだろうか。それでも、あえてそういうことをやり続けたけりゃやればいい。

 今後も朝日新聞の記者たちが国民の恐怖・不安などのネガティブな感情を煽りテロリストマインドを垂れ流しても、ネトウヨの私はブレることなく言論で対抗しつづけるのみである。朝日新聞の報道テロリズムに屈するつもりはさらさらない。