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史上最初のサイトから見みる、WEB、WEBページ、WEBサイト、ホームページ

WEBとはインターネット上で公開されている文書のネットワークシステムです。この文書の最小単位がWEBページです。HTML言語で作成され、WEBネットワークを通じてブラウザで閲覧可能なメディアです。WEBサイトは一つの目的のために作成されたWEBページの集合体を言います。
日本では、ホームページをWEBサイトと同義で使用していますが、誤用だとされています。「ホームページ」の本来の意味はWEBサイトの中で、最初に表示されるメインページを指しています。

WEBページ・WEBサイトの構造図

「WEB」とはインターネット上で公開されている文書のネットワークシステム

Web (ウェブ)とは正式には World Wide Web(ワールドワイドウェブ)の略で、文書と文書をリンクで結んだ、インターネット上の文書ネットワークシステムです。ほとんどのWEBサイトはこのネットワークの上にある様々なWEBサーバーに保存され、WEBブラウザ(Chrome、Edge、Safariなど)で閲覧されています。

「WEBページ」とはHTML言語で作成された文書のこと

では、WEBページとは何なのでしょうか。基本的にはWEBネットワーク上にあり、HTML(エイチティーエムエル、英: HyperText Markup Language)言語で書かれた文書1ページを指します。
「リンク」と呼ばれているHyperText機能が特徴で、リンクされたテキストや画像をクリックすると他のページに移動できる、現代では当然とされる機能です。

「WEBサイト」は一つの目的で作成されたWEBページの集合体

「WEBサイト(英: website)」は「WEB上の場所」と直訳されます。一つの目的で作成されたWEBページの集合体がWEBサイトです。会社案内やWEB通販、カスタマーサービスなどの目的に応じて多数のWEBサイトが作成されています。
「WEBページ・WEBサイト構造図」のように、WEBサイトはメインページの下に複数のWEBページが置かれる階層構造となっています。
現在では、データベースやコンピューターシステムと連携して、大規模なWEBアプリケーションサイトが展開されています。

ホームページとWEBサイトの違い

日本では、「ホームページ」をWEBサイトと同じ意味で使用することが多く見られますが、世界的にはそうした意味では使われておらず、誤用だとされています。「ホームページ」の本来の意味はWEBサイトの中で、最初に表示される「メインページ」を指しています。
このブログでは「ホームページ」がWEBサイト全体を指すのか、メインページを指すのかを混同しないよう、使用を避けています。

WEBの歴史 スイスの研究機関から始まったWEBネットワーク

歴史上最初のWEBサイト The World Wide Web project

歴史上最初のWEBサイトは、スイスにある研究機関CERN(セルン:欧州原子核研究機構)で1990年12月20日に次のサイトが公開されました。

The World Wide Web project

CERNは全周 27km の大型ハドロン衝突型加速器を有する世界最大級の素粒子物理学の研究所です。その名のとおりに欧州を中心とした世界各国の研究者が共同して研究を進めていたのですが、世界に広がる研究者間の情報共有が課題となっていました。1980年代当時イギリスでバーコード技術に関わっていたバーナーズ・リー氏を招き、情報共有システムを開発させました。
リー氏はインターネットで情報を閲覧できるWorld Wide Webの考え方と、
Webサーバ、Webブラウザ・HTMLエディタを開発し、初めてのWEBサイト「The World Wide Web project」を公開しています。

ティム・バーナーズ=リー(2005年11月18日)

最初のWEBサイトはテキストとリンクのみのシンプルデザイン

WEBページはリンクを特徴としたWEB上に公開された文書であると説明しましたが、The World Wide Web projectサイトはまさにテキストとリンクのみのごくシンプルな作りになっています。
それでも世界中の研究者が必要な技術情報を閲覧でき、関連する文書をリンクと言う形で即座に見られることは当時は画期的だったと思います。
初期のWEBページは科学者の技術情報の共有のために「大見出し。中見出し、小見出し」「引用」「リスト」など文書のしっかりした構造を表す要素から始まりました。
その後、次のように現在のWEBページにある多様な要素が加わっていきます。

  • 1992 画像の埋め込み NCSA Mosaic

  • 1993 表形式、フォーム

  • 1996 文字色・大きさ指定、センタリング、プログラムの読み込み

  • 1997 フレームセット、フレーム埋め込み

  • 1998 PCとスマホなどのデバイス幅によるデザイン変更(レスポンシブデザイン)

  • 2014 音声埋め込み、動画埋め込み

「リンク」から始まったWEBサイトの本質は、現在も変わらない

技術者というユーザーの必要な技術情報というコンテンツに、リンクという機能で容易にたどり着けることがWEBの始まりでした。時が経つにつれてWEBページのコンテンツは多様化していますが、リンク機能はWEBの変わらぬ要素です。
現在では、お客様が求める商品・サービス情報というコンテンツを、リンク機能を通じてストレスなく提供することが、WEBリーダーの重要な役割と考えます。文書同士だけでなく、ユーザーと商品・サービスをリンクさせることが、変わらずWEBの本質であるようです。

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