家づくり研究③

家づくりについて

家を建てて5年になります。思ったことを書いていきます。
家づくりについて書いてはいますが、実現できなかったこともあり多々あり、これから家を建てる方、検討している方参考になればと思います。

⑧軒について
私の家はサイディングを採用しましたが、5年くらいではほとんど不具合も発生せず、北側にうっすらコケが生えてきたかなという状態です。(やはり北側は注意が必要)
軒があった場合、よく外壁の痛みが少ないということが言われています。これが、直接雨(酸性雨を含む)が当たりづらいことや、水が流れるとどうしてもサイディングのパッキンのところを水が通るため痛みやすいということです。また、太陽の日射光の話もあります。特に夏の時期は、ほぼ天頂から日射があるため、紫外線や熱やらのダメージを直接与えることになります。軒があれば、そのダメージを和らげることができますので、気持ち長持ちするということになります。
南側は壁から雨どいを合わせて80cmほど軒が出ていますが、2階のベランダの幅(奥行)がやはり80cmほどのため、ちょうど屋根代わりになっており、ちょっとした雨のときでも洗濯ものが濡れないようになっています。その代わり、ベランダにあまり雨水が流れないため、汚れがたまりやすいのも一長一短あります。
また、ベランダの下がリビングの窓になっており、これもこの時期(6月)網戸で過ごしていても、風が少し強いぐらいでは雨が吹き込まない良い感じの屋根になっています。
北側は軒がないため、さきほどの北側にコケが生えてきた理由が、軒のあるなしによって出た違いかどうかはわかりませんが、可能であれば、軒は作っておいた方が良いと考えています。最近のガルバ鋼板の外壁の家でも、雨音に違いがありそうですしね。

⑨雨戸、シャッター問題
私の家では、1階は電動シャッターを設置し、2階はシャッター等の雨戸の設置はしませんでした。
1階の電動シャッターはすこぶる快適で、普段は毎日シャッターを閉めることはしていませんが、雨の強い日や少し長めの外出のとき等は閉めるようにしています。ただし、電動シャッターを計画していた当初、リビングの一番大きい掃き出し窓を選択する際、電動シャッターの規格に合う窓しか選ぶことができず、想定より一回り小さい窓を選択することしかできませんでした。また、もちろん設置コストや修理が必要となったときの修繕費も上がりますが、他の大きな金額と比べると、手動シャッターに比べて、5~10万円くらいの違いでしたので、設置することにいたしました。
2階はシャッター等の雨戸はなしを選択しましたが、住んでから何度か経験した台風のときは、何か飛んできて窓が割れるのではないかとひやひやして、ガラスが割れてしまったときように段ボールを窓ガラスに貼り付けたこともありました。あと、脱線しますが、台風のとき強風が吹いて家が揺れたときは家の強度が足りないのではないかと思いましたね。たぶん大丈夫だと思いたいところですが。

⑩リビングの収納について
リビングは家族が集まる場所で家の中心です。学校関係の書類や家電の説明書、保険の契約書や請求書等ありとあらゆる書類が集まる場所と思います。家に住み始めた当初はまだよかったのですが、5年ともなるとかなりの量となります。1年ごとに捨てられれば良いのですが、そうもいかない書類もあるかと思います。階段下の空間にマルチ稼働棚(金具で棚をつくるやつ)で4段くらいの収納スペースを作りましたが、その場所だけでは足りず、想定よりも2倍くらいのスペースが必要だと思いました。そもそも階段下なので、天井が低いためそこまで収納力はありませんでした。
そこで、リビングには壁一面に収納を作るくらいの思い切った間取りでもよいのかと感じました。ただし、壁(余白)も大事で、後ろが収納だとソファを置く場所にも困ってしまうと思います。よって、横幅40~50cmくらいで、作りつけで扉があって天井の高さまでの収納ボックス(キャビネット)があれば、そこに書類関係をすべて詰めこめると思います。ただし、書類だけに限った場合です。文房具などの小物や薬等を保管する場所も必要であれば、もう1つ天井までの収納ボックスが必要だと思います。すっきりリビングが希望であれば、キッチン横やリビング横に3畳くらいのユーティリティスペース(パントリーとは別)を作るのも良いかもしれません。(2面くらいの壁をマルチ稼働棚で棚化)
実現はできなかったのですが、基本家族が利用する階段を広めに作って収納にするアイデアもあります。階段の壁を収納スペースとして利用するのですい。壁の厚みは約130mmなので、A4の書類を置く場合、奥行210mmは欲しいところです。可能かどうかは相談になると思いますが、階段部分の柱を2個使いすれば、奥行210mmの収納スペースを階段の壁の中につくることは可能だと思います。ただし、かなり特殊な設計になりそうですが。
リビングに収納を作った分、リビングが狭くなってしまうと思うので、自分たちが理想とする自由な間取りが可能なくらい余裕な土地を選んでおくところからスタートかもしれませんね。

⑪リビングのサイズ感
土地の大きさによっても変わってきますが、例えば誰かが遊びに来た時に、
LDKが20畳を超えてくると広いリビングと思います。大きいダイニングテーブルを置いても、リビングに十分くつろげるスペースがあるイメージです。
これが30畳を超えてくると、もはや豪邸(モデルハウス)のような感じですね(縦10m×横5mで約30畳です)。
縦9m×横4mで約22畳もしくは、縦8m×横4.5mで約22畳なので、かなり土地が広くないとできませんね。1階はLDKだけではなく、お風呂やトイレ、玄関もあるため、その分LDKに使える広さに制限ができてしまうからです。
1階の床面積が15坪であった場合、玄関に1.5坪(3畳)、トイレ0.5坪(1畳)、お風呂に脱衣所含めて2坪(4畳)、廊下、階段に2坪(4畳)スペースを使うとなると、6坪分はすでに使う場所が決まってしまっているので、残りは9坪=18畳となります。LDKにオープン階段で廊下もなくしたりすれば、12.5坪=25畳のリビングを作ることも可能です。
都会で広いリビングが必要な場合は、2階をお風呂や脱衣所にして、1階をほとんどの部分リビングにすることができれば、満足する広さになると思います。その分、2階には子供部屋は4.5畳が2部屋、寝室も6畳のような設計になると思います。十分生活には困らないこだわりの家ができると思います。

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