【800字エッセイ】-前半-上の階の住人
あたくし、オジおばさんが住むマンションは築46年という古いマンションだ。
オジおばさんとほぼ同じ歳。でも外観は可愛く、部屋もフルリノベーションされているため見た目は古さを感じない。
古いマンションにありがちだが、鉄筋コンクリートで音が響くので、中廊下を歩く音は結構響く。そんなものは慣れてしまえば何でもなく、4年近く住んでいる。
しかしながら、ここ1年ほどストレスに感じてることがある。上の階の住人だ。
見たところ、オジおばさんと同じくらいの中年女性の1人暮らしだ。
「残り物にはワケがある」
これはある知人の名言だが、なんともガサツな人なのだ。ここからは「ガサツ婆」と呼ぶことにする。
①歩く音がデカい
まずは歩く音がデカい。踵で歩いているのだろう。膝に悪い歩きた方である。ガサツ婆がマンションの10m先から帰ってきたことがわかるくらいだ。
そのまま階段をダンダンと上がり、オジおばさんの真上の部屋に入る。靴を放り投げる音まで聞こえる。んでもってドスドスと歩きまわるのだ。古いマンションは音が響くのだよ…
②物をよく落とす
ガサツ婆、やたらと物を落とす。なんだか知らないが物を落とす。何をそんなに落としているのだろう…結構な重みのある、固い物を落としているのだ。わからない…本当にわからない…謎である。
③風呂の音が異常に響く
建物の構造上、何かを引きずる音が1番響く。ガサツ婆はおそらくダイニングテーブルと椅子をもっていないと思われる。なぜなら部屋の中で椅子を引く音が聞こえないからだ。
しかし、ガサツ婆が風呂に入っている時にやたらと物を引きずる音がする。
なぜ風呂に入っている時とわかるかというと、毎晩、お湯を溜めるからだ。
オジおばさんの家と同じ仕様(なはず)であれば、自動でサラサラと溜める機能があるが、ガサツ婆はこれを使用していない。なぜか蛇口から直接お湯を溜めるので、空から少し溜まるまでものすごい音が響く。
そして風呂用の椅子を使っているのだろう。「ガガッ」「ガーガー」と何度も引きずる。そして風呂でも何度も物を落とすのだ。一度だけ、深夜3時にこれをやられたことがあって、これには参ってしまった…
残りの2つは明日、後半で。
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