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【800字エッセイ】雨音と共に眠る

台風により被害にあわれている方々、そして犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。

あたくし、オジおばさんは外出の予定がある日の雨が嫌いだ。
逆に外出の予定がない時や、夜に眠る時に降る雨は大好きだ。

雨が降る様子をぼーっと見ながら、コーヒー片手にタバコを吸うと、心が洗い流されてスッキリとした気分になれる。

日本人は独特の感性を持っていて、雨音を愛でたり、虫の声を愛でたりと、古来から音による感性を磨いてきたふしがある。
これを日本人だけの特徴と括ってしまうのはなんか違う気がするが、日本人以外特に欧米の方は「雑音」と捉えるということを聞いたことがある。真意のほどは定かではないが。

日本語はオノマトペが豊富なことは有名だ。
雨音にしても、「ぽつぽつ」「ざーざー」「しとしと」「さらさら」などと、聞いただけでどういう降り方をしているのかを想像することができる。

オジおばさんは夜に眠りに落ちるときは「しとしと」雨の音を聞くのが好きだ。
ちょうど良い心地のボリュームと、たまに屋根や木の枝から落ちる雫の音がランダムに入る静かな夜。
そんな中、屋根と壁があり適度な温度の中で眠ることができる幸せにも感謝したくなる。

こんなにも込み入った都会の住宅街ですら、そういう気分になれる、させてくれる感性を持ち合わせたことにも感謝すべきであろう。

今日から9月。暦の上では立秋も過ぎ、残暑は厳しいものの朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきた。

季節の変わり目、皆様も体調にはくれぐれも留意いただきご自愛くださいませ。

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