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好みのツボ。

普通に生きてれば人に対してだったりモノに対してだったり自分の好き嫌いがあると思う。

それが男女で違ったり、年代で違ったり、環境で違ったり、はたまたその時その時で違ったり、きっと誰しも様々で…それは植物やってる人達の界隈でも言えることで…

今、僕が植物を育てていて思うことは自分の植物の好みも変わるなぁ!って事。

昔、勤めていた花屋で最初に言われたのが「丸1年切り花を扱えば大体、自分の得手不得手や好き嫌いが見えてくるよ」とのこと…そう言われて何年か切り花を扱ううちになんとなく自分でも好みが分かってきて、定番のバラ、ユリ、かすみ草、カーネーション、ガーベラ、とかは扱いすぎて見飽きてしまったのと、「THEお花」みたいな「キレイに咲いた私を見て」的なのは好きじゃ無い!地味に素朴に咲いてる花の方が好きだと気が付いて僕の中では「嫌い」の部類にいつしか入っていました。
逆にこの頃、「好き」だったのはたまに入荷してくる小変わった草花だったかなぁ。
あ、あと生け花の花材として入荷した枝モノなんかも余れば花束に入れてムダにカッコつけて自己満足してたなぁ(笑)
とにかく、変わった花や葉モノ、枝モノを使いたがっていた時期!!

↑更に数年後、それまで見たこと無い品種のガーベラ(確か、“セス”とか言ったかな?とにかくベージュで多弁でシブい)に感動して、アレ?ガーベラ?可愛くね?よく見たらいいね!となり、それまでの「嫌い」から「好き」とまでは行かなくとも「見直した!もう少し興味持って扱います組」には昇格すると言う出来事がありました。

結局この後も、他人に影響されて好きな花が変わったりもしたし、その都度、新しい気付きがあって花束やアレンジメントを作る時のイメージの幅が広がったと思う。

で、切り花の話から鉢植えの植物に戻すと今、僕が特に熱を入れて育てているのがDyckia(ディッキア)と言うアナナス科の植物。

何がイイってこのフォルム!トゲトゲのロゼット姿が美しい!原種から交配種まで葉色や鋸歯の密度の違いなど様々あり始めて雑誌で見た時から一目惚れ状態で今まできています。
ディッキアを育て始めて3、4年経つけどまだまだ熱は冷める気配無し!

多分、今までのどの植物よりも熱が入ってるじゃないかと思う程。

今はまさにディッキアが僕のツボ

逆にこれだけ今、熱を入れてるからもし、もし、この熱が冷めた時に次にどんな植物に自分が興味を持つのか?いや、ツボにハマるのか?(笑)楽しみ半分、怖さもある…

あっ、あっちから花サボテンの声が聞こえる~~~!!!