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大将式Linkedinを使った英語学習を継続させる仕組みの作り方


以前以下のブログ記事で、英語を、仕事において使い、仕事で成果目標を達成するために英語を手段として話す日本人に向けた英語学習の進め方の記事を書きました。

ここから更にLinkedinをどのように運用しているのか?という質問が10件ほど寄せられたので、この記事では「Linkedinを使った英語学習を継続させる仕組みの作り方」をご紹介できればと思います。

(1)なぜ英語を学ぶのか?なぜ英語を使うのか?の目的の明確化

まずいきなりLinkedinの運用の手順を語る前に、なぜ英語をやるのか?ここを整理しておきましょう。この記事の冒頭に書いたように、私はこの記事の読者を英語を、仕事において使い、仕事で成果目標を達成するために英語を手段として話す日本人であるという前提で書きます。

目的が変われば、学び方も変わるからです。特に私が以下に書くやり方と相性が良いのは、日本に閉じないで事業を展開することを考えている経営者になります。なぜなら発信する内容に関して、もちろん上場企業であれば広報チェックなども入りますが、比較的発信が自由にしやすい立場にいるからです。また普段から事業に取り組む中で考えている構想やすでに進めていて、これまでの実績など、日本語であればすらすら出てくる話のネタがたくさんあるはずです。これを英語で発信することで、出会う人、出会う情報が変わる。そのために英語を使うのだという目的が明確になっていれば、まずは最初の関門を突破したと言えます。忙しい、今は時間が取れないを言い訳にすることがなく、学習が続けられるはずです。

経営者の方で、英語学習について相談したいという方がいましたら、私のTwitter経由でDMをいただければと思います。

(2)どのようなルールでLinkedinの運用をするのか?そもそも学習成果をどのような計測可能指標で見える化するか?

目的が決まれば、自ずとやり方も見えてきます。普段から事業に取り組む中で考えている構想やすでに進めていて、これまでの実績など、日本語であればすらすら出てくる話のネタ。これを発信していきましょう。

普段からSNSでの発信に慣れていらっしゃる経営者の方の方が英語での発信を継続的できているように思います。ついつい気を抜くと、母国語である日本語で発信してしまう、日本語で会話してしまうとなりがちなので、発信に関しては、ルールを設けることをお勧めします。

そして、計測できないものは改善ができません。経営、事業の運営に長けた経営者の皆様であれば、計測可能指標を設定して、数字で定点観測し、改善していくプロセスの大切さをみに沁みてわかっていらっしゃると思うので、ここは釈迦に説法になると思いますが、英語学習においてもどのような計測可能指標をおいて、学習していくと良いか?も含めて、ここでは紹介したいと思います。

まず前回の英語学習の進め方の記事でも書いたのですが、東大に合格するための合格最低点数を取る、センター試験で9割以上の得点を取る、TOEICで800点を取るというような点数を定点観測指標に置くことは目的から考えて、お勧めしません。なぜなら東大に行くために英語をやるわけではないですし、TOEICの点数を取ることが目的でもないからです。

ではどうするのか?私は、最初は行動目標で設定する(その後、成果で目標でおく)ことを進めます。「毎週2本、英語でブログの記事を書いて、Linkedinで発信すること」といったものが具体的な行動目標になります。行動目標は、自分でコントロールしやすい反面、結果につながってこない行動を継続してしまいかねないというデメリットもあります。なので、最初10本記事を書いたところで、どのくらいの反応が実際に返ってくるのか?事実を計測したら、次は「毎週3本記事を書き、それぞれの記事で20の反応を得て、60の反応をトータルで獲得すること」なとどして、さらにそこまでできたら、「60の反応に対して、60件のメッセージを送り、そのうち、20%の返信を目指して、12件の返信を獲得。そして、そこから5件の英語でのミーティングの機会を獲得すること(ここまでくると、英語での商談機会の数という成果で目標が置けています)」というように、目標を必達していける解像度を上げていきましょう。事業を作り上げてこられた経営者の皆様であれば、これは得意で、慣れ親しんだプロセスだと思います。

情報は発信するところに集まります。なので、あなたが情報を発信する。その情報に反応してくださる人たちというのは、あなたが取り組んでいる事業、取り組もうとしている事業に関心のある人である確率が高くなります。いきなり異国の地で事業を立ち上げに行くことは相当なリスクを取ることになります。その前に、まず発信して、自分が事業を起こそうと考えている領域における発信に集中されてみてはいかがでしょうか?

実際に海外に出張で行くにしても、すでに共通の関心事があって話せる関係、尚且つ自分のこれまでのキャリア、やってきたことを認識してくれている相手と話すのか?全くゼロから自分を知ってもらうのか?では、やり取りのしやすさも異なります。

英語が上手くなることしか自分のことをより英語圏で伝える方法はないと過度にバイアスがかかっている方がいらっしゃいますが、誤解を恐れずに極端なことを言えば、英語がそれほど上手くならなくても、相手に伝えたいことが伝えられる確率が上がれば良いのです(英語学習の、目的の明確化を最初に説明したのはそれが最大の理由です)

これを日本語で発信してしまっていると、基本的に日本人にしか読まれません。英語で発信することで、この反応する人たちが変わるのです。私は、twitter, Facebookは日本語で運用するようにしています。日本人の方に伝えたいような情報の発信をしているからです。ただし、Linkedinは、日本人に閉じないで伝えたいと考えている内容を発信しているため、基本的には英語でのみの発信を行っています。

最終的には、「英語で、◯月に行われる〇〇のカンファレンスにおいて、講演を英語で行い、質疑応答に一人で対応ができるようになること」というような目標をおいても良いのですが、いきなりそのような目標の置き方をしてしまうと、まず続けられない、途中で諦めるということが起きがちです。最終的な目標を見据えた上で、日々の行動目標を置くことが必要だと思います。私がLinkedinというグローバルなビジネスSNSを使った、学習方法を推薦しているのは、語学学習には継続的な積み上げが必要で結果が得られるまでに即時性があまりないことと相対的にみた時に、SNSであれば即時的な反応、結果を得ることができる点にあります。

なかなか即時性のある結果がでにくいプロセスを、即時性のある反応を得られるSNSと組み合わせた学習プロセスをデザインすれば、きっともっと楽しく、英語が学べるし、目的に合わせた英語が使えるようになるはず!という思いで、このような手順を考え、自分で実験し、その結果が「純ドメの自分が米国企業で新規事業開発責任者を担う」という結果でした。

ただし、これは私一人では継続できませんでした。そして宣言した行動目標が継続できているのかどうか?人間は弱い生き物です。チームのみんなの前で目標を宣言するから続けられる。定期的に歯医者さんに行くから、歯のケアを続けられる。そういうものです。英語も同じです。誰か目標を宣言する相手、それを定点観測しながら、相談できる相手が必要だと考えています。もしすでにあなたの周りにそのような人がいれば良いですが、まだそういう人がいないので、併走してほしいというニーズがある方は、私のTwitter経由でDMをいただければと思います。

(3)運用ルールと目標が決まったら、あとは実際のLinkedinの運用を実行しましょう

ここに関して、普段からSNSの運用に慣れ親しんでいる。具体的には、テキストベースのSNSで、具体的には総フォロワー数が1,000名を超えている人に関しては、SNSをなぜやるのか?SNSをどのように使えば良いのか?という部分の説明は割愛して良いと思います。もちろん各SNSにはそれぞれの特徴がありますので、その辺りのことを知りたい方は、Linkedinに関しては、松本さんのLinkedinの書籍を一読してみていただけると良いかと思います

余談ですが、松本さんともまたウェビナーなど、ご一緒させていただきたいところです。

さて本題です。英語発信の目的も明確になったら、実際に発信していきましょう。Linkedinを英語で運用するにあたり、手触り感を持っていただきたいと思ったので、2023年4月から2024年7月、1年3ヶ月ほど、私がLinkedinの運用に英語で取り組んだ事実ベースの成果と、そこに至るまでの手順をこの記事の最後に紹介したいと思います。

まず結論から書きます。以下の投稿にあるように、
200 followers(April 2023)→6,000 follower on LinkedIn( the number of followers has become 30 times in 15 months)
を達成しました。15ヶ月の期間を通じて、フォロワーが200から6000、30倍に増えています。

英語での発信であるため、基本的にフォロワーの方々を見ていただけるとわかりますが、9割以上英語圏の方が見ていただいている状態になっています。また基本的にはニュースレターなどを特段書かずとも、自然とフォロワーが増え続ける状態になっています。最初フォロワーが1,000名を超えるまでは自分から反応をする、自分から情報の発信をしていく動きは必要ですが、続ければ続けるほど、積み上げれば積み上げるほど楽になっていきます。

そして途中で辞めないためにも、「◯月◯日までにフォロワー数を◯名にする」ということを定期的に仲間、尚且つSNS上でシェアして、継続する仕組みにしていました。「1年を通じて、5,000人のフォロワーを増やす」ということは先に決めておいて、そこにどうやったらいけるか?逆算して、行動内容と量を決めて遂行。結果的に1ヶ月前倒しで目標達成ができたことになります。このプロセスを通じて、英語を学ぶ以外のこと、具体的には海外での英語でのSNS運用についても結果の出るやり方を学べましたし、言語化する過程で、北米のフード市場がどのような構造にあるのか?の理解も深まり、その領域において仕事をしている人たちとのネットワークもできました。少なくともこれだけでも一石三鳥ほどの効果を得られていて、改善し続けて良かったなと思っています。

このような結果を得ることが何につながったのか?も伝えたいと思います。なぜならフォロワーを増やすことも目的ではないからです。私の情報発信は、基本的には自分が興味、関心を持っていることの領域に絞って情報発信を継続してきました。どんなことに興味関心があるのか?それは私のLinkedinのニュースレターを見ていただけるとわかります。
(1)日米のスタートアップエコシステムの違いと特徴
(2)日本にきた際に訪れるとおすすめの場所
(3)北米/日本のフードビジネスの違いと機会
こういった情報を書いてきました。特に最近は、(3)に関する情報の発信の頻度が高まっており。フードの中でもやはり北米市場における寿司、冷凍食品といったものが僕の中で特に頭の大半を占めているものです。考えることが楽しいかつ、同じようにそれを面白がってくれる仲間がいるので、24時間考えていても全く苦になりません。上場企業に売却するに至った、1社目のスタートアップを創業した時のような気持ちを思い出します。

ニュースレターに関しては、こちらも読者は1,000名を超えており、自分の発信している記事が多くの人の目に留まる、それも英語圏の人たちにというのはとても嬉しいものです。記事を見て、連絡をもらい、実際にシリコンバレーのカフェで会話をした人も少なくともこの1年で数十人単位でいます。それもやはり自分から情報の発信をしていたからです。カフェで会話するとき、自分が興味のある領域に同じように興味がある人と、英語で会話できてて、普通の英会話学習サービスよりもはるかに楽しいし、こういう話をしたかったと自分は正直に思いました。

番外編

さらにハードルは上がりますが、英語でYoutubeの撮影に挑戦してみるということも良いかもしれません。私は渡米後英語でYoutubeの発信を継続していました。渡米当初は、「週1本、英語で、MBAのクラスメイトとでも良いので動画撮影をしてアップロードすること」という小さな目標からスタートしました。今は寿司の握り方を英語で伝える、自分が普段やりとりをしている仲間や興味関心が近いところにある人と英語で対談してみるという発信のやり方に変わっています。

考え方とやり方次第で、英語だってできると私は信じています。英語をマスターしたい経営者の方は、私のTwitter経由でDM頂けましたら幸いです!You can do it!

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