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ものづくりベンチャーがハマる、電池の落とし穴

はじめまして。株式会社リバネス 製造開発事業部の中島翔太です。

3月からスタートしたnoteマガジン『研究開発型ベンチャーに必要な「製造」の考え方』では、ものづくりベンチャーが製造において陥りやすい課題やその解決方法について発信しています。

そして、今回の『ものづくりベンチャーがハマる電池の落とし穴 』では、特に「電池」に関連する課題にフォーカスして、記事をお届けしたいと思います。


電池のトラブルは右肩上がり

電池は今や私たちの生活のありとあらゆる場面に用いられている製品です。

身の回りにあるテレビのリモコンや体温計といった小型のものから、車や航空機など大型のものまで、様々なものに搭載されています。

しかし、その使用方法については十分に気をつける必要があります。

例えば、航空機に関する電池のトラブルの報道は覚えている方も多いかもしれません。

<航空機における電池の事故>
・2013年1月7日、成田国際空港からのフライトを終えて米国ボストンのジェネラル・エドワド・ローレンス・ローガン国際空港で駐機していたJAL008便の機体内部のリチウムイオン電池が発火。(こ、怖い・・・)


・2013年1月16日、山口宇部空港発、東京国際空港行きのANA692便が香川県上空を飛行中に(え、飛行中に!?)、電気室での不具合を検知して高松空港に緊急着陸。


また、小型電子機器やモバイルバッテリーの発火事故、ごみ収集車や集積場の火災、電気自動車からの出火など、リチウムイオン電池の普及に伴い、それに起因する発火・炎上も問題となっています。

ちなみに、リチウムイオン電池の発火事故は2012年に51件でしたが、2018年には209件まで増えています・・・


電池の搭載に関するノウハウは、、、ブラックボックス化

そのため、ものづくりベンチャーにおいても電池の搭載においては十分に考慮し、進めていく必要があると言えます。

ただ、ものづくりベンチャーの方々とディスカッションする中で、様々な悩みがあることが分かりました。

・電池の種類が多くて、何をどう選んだら良いか分からない。
・電池メーカーから直接購入するルートが無く、どこに問い合わせしたら良いか分からない。
・電池の要求仕様書はあるが、サポートしてくれる会社が見つからない。

など

つまり、

電池を搭載するにあたってのノウハウがまとまっていない

のです。

そして、機械や装置へ一般的に搭載する電池の種類も多いです。

各メーカーごとに製品があり、その性能も多様であるため、選定プロセスは複雑になります。

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画像引用:一般社団法人電池工業会webサイトより

https://www.baj.or.jp/battery/kind/type.html


こうした背景から、本コーナーでは、

電池の悩み相談にのってくれる企業等の取材を通じて、ものづくりベンチャーがハマる電池の落とし穴を発信していきます!

それでは、次号をお待ち下さい!


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