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『空海』ってこんなすごい人だったんだ!②

 奈良国立博物館で開催中の「生誕1250年記念特別展『空海』~密教のルーツとマンダラ世界~」での学びから「空海を知る」の第2弾。

 恵果和尚は空海に持ち帰らせるために弟子たちに曼荼羅を描かせたり密教経典を写させたり、法具を用意するなど、付法(師が弟子に教法を授けること)を進めていたが、空海への付法が全て終わると、安心したかのように12月に息を引き取った。
 
 空海が恵果和尚と出会ってわずか6ヶ月のことだった。「私が持っているものをすべて授けた。だから早く日本に帰り、この教えを持って天皇に仕え、国の平安と人々の幸福を祈りなさい」という師の遺戒に基づき、本来は20年という長期の留学予定を大幅に切り上げて長安を後にすることになった。

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