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ネパールの国旗はなぜ三角形なの?

 妻と一緒に自宅近くにあるネパール料理店に初めて行ってみた。エスニック料理が好きな私たちはネパール料理(カレー,ナン,タンドリーチキンなど)を堪能したのだが、妻から「どうしてネパールの国旗は四角くないの?」と聞かれ、答えられなかったので、調べてみることにした。

 私たちが知っている国旗という概念は、日本の国旗も含めて横長の長方形を思い浮かべてしまうのだが、国旗が長方形でない国がネパールを含めて3カ国あることを知った。なんとスイスとバチカン市国の国旗は四角ではあるが、正方形なのだ。

スイス              バチカン市国

 さて、ネパールの旗は2つの三角形を重ね合わせたものである。上の三角旗は、1786年にネパールを統一した「シャー家(王家)」の旗である。ちなみに白色で描かれているのは三日月で、王家の旗として使われていた頃には三日月の中に顔が描かれていたそうだ。下の三角旗は1900年代実質的にネパールを支配した「ラナ家(宰相家)」の旗である。白く描かれているのは太陽で、こちらもラナ家の旗として使われていた時には太陽の中に顔が描かれていた。

ネパールの国旗

 次に旗の色に込められた意味を説明したい。ネパールの国旗は基本、赤と青で構成されている。鮮やかな紅の色は、ネパールの国花であるシャクナゲの色である。日本のシャクナゲとは違って、ネパールではシャクナゲの木が20メートルにもなるそうだ。また、紅という色は国民の勇敢さや、歴史的な戦いの勝利を意味しているという説もある。
 次に青い色だが、この青はヒマラヤの空の色を表している。ヒマラヤ抜きにネパールは語れないといいうことなのだろう。また、ネパールでは青色は平和を意味するとのことだ。

 ネパールの三角形の国旗について別の考え方もあるようだ。2つの三角形は、ネパールの2つの主要な宗教であるヒンズー教と仏教を表しており、これらは何世紀にもわたって同国で共存してきた。小さい方で青色で描かれている上の三角形は空とヒンズー教の神々を表し、大きい方で赤色で表されている下の三角形は地球と仏教の教えを表している。2つの三角形の組み合わせは、ネパールにおけるこれら 2つの宗教の調和のとれた共存と、国の多様な民族グループの団結と協力の象徴でもある。旗のデザインに描かれた三日月と太陽は、天体のように自立し自由でありたいというネパールの人々の願いを表している。

 国旗にも由来や歴史があって面白い。





王国時代の憲法にはネパールの国旗の書き方が記されている!


ここまでご紹介してきたネパールの国旗。
もうあなたもネパールの国旗が好きになって、
自分で描いてみたくなってきているころではないでしょうか?笑


でも、どこから描いたらいいかわからないですよね?



四角の中に赤い丸を書けば完成する、
日の丸が国旗の私たちには難易度が高い・・・。



・・・そんなあなたに朗報です!!!


誰でもかけるネパール国旗の描き方が、
ネパール王国時代の憲法に書かれているんです!!!


しかも、


・枠の中の描き方
・月の描き方
・太陽の描き方
・枠の描き方

の4つの段階に分かれ、
合計24行程からなるめちゃ丁寧な説明・・・笑笑



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