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「意味の変容」から見るワークショップグッズ

ワークショップには、様々なグッズが用いられます。例えば、模造紙や付箋、プロッキー、LEGO®を使用したり、様々な「思考を支援する」グッズたちです。しかし、これらは本来の使用方法とは異なる使い方をされているものが少なくありません。そんな、意味が変容して用途が変化したモノたちを見ていきましょう。

1.ポスト・イット

付箋(ふせん、附箋とも)は、メモ書きを一時的に文書・書籍・封筒・机などに貼り付ける小さな紙。本来は、貼り付け対象の文書等に、糊かセロハンテープでメモ用紙程度の小紙片を貼付するものである。しかし近年では、糊やテープを用意しなくても貼ったり剥がしたりできる市販製品を指すことも多く、後述する3M社の製品「ポスト・イット」が近年では付箋の代名詞ともなっている。〔Wikipediaより〕

ポスト・イットの「たまたま、弱い接着剤ができたことから生まれた」という誕生秘話は有名な話です。

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2.LEGO®ブロック

こちらも、ワークショップをおこなう人ならご存知の「LEGO® SERIOUS PLAY®」(以降「LSP」)として、プログラム化されて様々なところで認定ファシリテーターたちが活躍しています。私は参加したことはないのですが、グラフィックレコーディングしている目の前でLSPがおこなわれている場面はありました。

ざっくり説明すると、ある問いについての応えを、手を動かしながらブロックで表現し、その組み合わさったブロックを解釈しつつ、語りのなかで新たな意味を見つけていくようなワークです。(ざっくりしすぎて、怒られそう…)

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レゴの広告もこういった「何に見える?」という見立てる想像力みたいなことを思い出させてくれるものが多く、これだけでも見ていて楽しいです。

3.プロッキー

こちらも、もうお馴染みの三菱鉛筆のプロッキー。ほかの人のと混じらないように、シールやマスキングテープを貼っておかないといけないくらい、使用されていますよね。

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4.模造紙

模造紙(もぞうし)とは、製図や掲示物の作成、小学校での自由研究の発表などに用いられる、大判の洋紙。〔Wikipediaより〕

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こうやって考えてみるとワークショップで使われるグッズは、もともとの用途とは少し違う使われ方をされているものが多いように思います。

それは、そのモノの使われ方や様(さま)からヒントを得て、新たな意味を感じ取る活動であり、ワークショップの様な人々の創造性を引き出す場において、こういう見慣れたモノやよく知っているモノが新たな使われ方や解釈のされ方をして用いられていることは、それ自体が良いアイスブレイクになりそうです。


また、ワークショップを目的としたグッズを、そろそろ商品として出てきても良い頃なのかなと感じています。(海外には結構ありますが)そういう、ファシリテーターの工夫が詰まったようなグッズをデザインしてみたいと、プロダクトデザイナーの立場では思ったりします!


▼このnoteは「ワークショップデザインAdvent Calendar2019」に参加してます。


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