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はじめに。オドレートや石田について

初めまして!
体臭評価サービスを提供するオドレート株式会社代表の石田翔太と申します。

今回初めてnoteを書きます。
最初ですので、オドレートと私の自己紹介をさせて頂きます。

私は直近6年間ほぼ全ての可処分時間をこの仕事に費やしましたので、オドレートと石田を分けることはけっこう難しいのですが、気持ち前半は石田、後半はオドレートについて記載します。


私は普段、埼玉県和光市の理化学研究所の敷地内にあるオドレートの研究室兼オフィスで、体臭の研究をしたり、自身の体臭で悩んでいる方の体臭チェックや相談にのらせて頂いたりしています
初めの頃は両国(東京)から片道一時間半かけて原付通勤していましたが、辛くなって3年前に和光市に引っ越し。今は理研の近くに住んでいます。

また、臭気判定士」というすごくマイナーな国家資格を持っています。現在、臭気判定士資格保有者は国内に約2,000人いますが、体臭に特化し活動している臭気判定士は私以外にいないと思います。
臭気判定士の需要が高かったのは、公害が社会問題となった高度経済成長期。ゆえにご高齢の資格保有者が多く、最近は死亡による資格喪失者数 > 新規取得者数という状態が続き、毎年臭気判定士が減っているとかいないとか…

よく頂くご質問に、「なぜこんな変わった仕事をしているの?」というものがあります。
答えは、私自身が過去に体臭で悩んだことがあるからです。

自分としても恥ずかしかったり辛い思い出のため、まだ当時のことを事細かにカミングアウトすることはできずにいるのですが、経緯等を最大限オープンに記載しているのはここだと思います。
ざっくり抜粋するとこんな感じです。

  • ある日、ふと自分の体臭が気になった。「周りの人に臭いと思われているかも」と不安を感じた。

  • 周りの人に「臭い?」と聞くことは恥ずかしくでできなかった。もし臭いとしても、気まずくて指摘してくれないだろうと思った。周りの人の何気ない行動(例えば窓を開ける)が、自分の体臭のせいで起こっている気がしなくもなかった。

  • 常に体臭が気になり、日常生活に支障をきたした

  • デオドラント製品や生活習慣で体臭ケアを頑張るが、そもそも自分ではわかりづらい体臭に対策をしても、その効果もわからなかった。不安は解消せず。

  • お金を払ってでも、体臭の客観的な評価を教えてくれる会社やサービスを探したがなかった。

  • (その後色々あり、)

  • 自分でそんなサービスを作ることになった。

ここまでお読み頂き、「体臭ごときでそんなに悩む人なんている?」「暑い時期だけ制汗スプレー使えば十分でしょ」という感想をお持ちになった方も多いと思います。
そういったご意見は、私が社外で事業説明をすると時々頂きますので、それが一般的な受け止め方であることは理解しています。また、それを非難する気も全くありません。経験しないと心底理解できないのは当然です。

ただ、ふとした際に自分のにおいが周りにどう思われているか不安に感じること、そしてそれが何かのきっかけで強い不安から確信へと変わってしまうことは誰にでも起こり得ます
なぜなら、「ある人が自身の体臭で悩んでいるかどうか」は、見た目等から判断できるものではないため、家庭、学校、職場等でいたって普通に見える人が、実はこっそり、すごく悩んでいるということが多々あるからです。

そのため、今は体臭なんて全然気にならない方も、もしいつか自分も気になってしまった時はオドレートのことを思い出して頂きたいと思いますし、身近に体臭で悩んでいる人がいた場合には教えてあげてもらえると嬉しいです。
これまでの経験上、体臭の悩みは、悩む期間が短ければ短いほど解消しやすく、長いと解消が難しくなる傾向があります。
ご自身や身近な方が体臭でお悩みの場合、1日でも早く私たちにご相談頂きたいと心から思っています。

【補足】
不安の状況は人により千差万別であり、「体臭の悩み」と一括りにすることが適切かどうかは自信がありません。もし不快に感じた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。


いきなりですが、ここから後半です。

オドレートは「純粋な体臭評価会社」です
自社のデオドラント製品や洗剤等を製造・販売しておらず、もちろん治療も行いません。
そのため、「(この人、体臭は強くないけど、自社製品を買って欲しいから / 治療を受けてほしいから)残念ながらあなたは体臭が強いです。でも、うちの製品を使えば大丈夫です!定期購入しましょう!!」といったクソみたいな茶番劇は、事業の構造的に絶対に起きません

この点について、先輩経営者、コンサルといったビジネスに詳しい人たちや友達から、下記のようなアドバイスを頂いたことはこれまでに数え切れないほどあります。

  • 上記の茶番劇をやればもっと楽にめちゃくちゃ儲かるよ!

  • ビジネスモデルを「評価×物販」に変えた方が良い!製品を何種類か用意して、「評価結果を踏まえて、あなたの体臭にピッタリのオーダーメイドのケア製品をお送りします。」と打ち出せば、毎月の販売数も増えるし、単価も上がるし、定期購入で固定収入が増えて最高やん!

決して彼らに悪意があるわけではなく、オドレートや私のことを思ってのアドバイスであることは重々理解しています。そして、とにかく稼ぐならそれが定石であることは私自身も理解していますし、もし私が体臭で悩んだことがなくて、知人がオドレートを経営していたら同じアドバイスをすると思います。

ただ、経験してしまった以上は私も当事者の1人として、酷い事業運営ができません。
そして、体臭という見えないものに対して、様々な対策を講じながら誰にも相談できずに悩んでいる方と向き合う体臭評価サービスを提供するうえで、「純粋な体臭評価屋さん」という今の会社の在り方については、ちょっと誇らしく思っています

また、「体臭評価」を用いて、体臭が見えないゆえにまかり通る嘘や悪意を暴いてやろうと、最近オドレートは静かに牙を研いでいます。
偽りの評価で騙したり、エグい広告で脅して儲ける体臭関連事業者はいると感じます。そのような人たちは倒産して地獄を見れば良いと心底思います。

【豆知識】
オドレート = odorate = odor(におい) + rate(評価する)


なんと!ここから後半の後半です。
主に前半は石田、後半はオドレートについて記載しましたが、どうしても書きたいことが残りましたので、後半の後半は再度石田とさせてください。

先ほど、「体臭の悩みを知らない / 理解できないことはしょうがない」と書きました。むしろ、「しょうがない」ではなく、「その方が良い」とさえ思います。

ただし、悩んでいる人に悪意を向ける人のことは、鋭く呪ってやりたいと思っています。SNS等で体臭が強い方に対する悪口を見ると嫌な気持ちになります。
実際に、「電車にワキガいた。くせー」といったツイートがほぼ毎分投稿されています。学校や職場でも耳にしたことがあると思います。

確かに、「体臭なんて興味ない。周りから臭いと思われようがどうでもいい。」と何日も風呂に入らない、着替えない人もいるのは事実です。そして、そのように自覚を持って周りを困らせている場合は、指摘の意味も込めて何か言ってもいいかもしれません。

一方で、においが強い方の大多数は、望んでそうなっている訳ではないということも知って頂けると嬉しいです。
遺伝的な要因もあります。時間的、経済的に自らが望むケアができずに困っている方もいます。
また、自分では気付けていない方もいます。自分で気付いていない状態で、いきなり攻撃的な言葉を(たとえ間接的であっても)ぶつけられると、一生もののトラウマに十分なり得ます

そのため、もしこのnoteを読まれた方の中に、過去に悪意を向けた経験がある方がいらっしゃいましたら、少しだけにおいに対して寛容になって頂けることを切に願います
(寛容になってくれたら呪い、解きます!)

日本社会がにおいに対してある程度寛容になってほしいという希望と、まだまだ微力ながらそれに対する私たちの使命感を2020年4月1日公開のプレスリリースで表明しています。
もしよろしければこちらもご覧頂けると嬉しいです。


以上になります!
取り留めのない内容となってしまいましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。

先日お客様から「オドレートって殺風景 / 人間味がない(どんな人たちがやってる会社かわからない)」と言われ、慌ててTwitterを始め、勢いでnoteも始めた次第でした。

今後は不定期に投稿しますので、時々覗いて頂けますと幸いです。

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