膝蓋下脂肪体の整形外科テストと介入
Ⅰ.膝蓋下脂肪体とは膝蓋下脂肪体は膝関節包の内側で滑膜の外側に位置する脂肪組織であり、膝蓋靱帯の深部の間隙を埋めています。上方は膝蓋骨の下端に付着し後方は内・外側の半月板の前角をつなぐ横靱帯と連結しています。
膝伸展時は膝蓋下脂肪体は前方へと牽引され、その張力により半月板を前方へ引く作用が報告されています。 膝関節屈曲時の膝蓋下脂肪体は、大腿骨顆部のロールバックに伴い膝蓋靱帯より後方への圧力を受けます。後方には ACLとPCL が壁となり後方移動をブロックするため、膝蓋下脂