Quest FM 冒険の書その7 チームとしての我が出れば バランスが取れそうな気がする
マーケットインものづくりをやっている感覚
QuestFmを始めたいと声をかけた二人に対して、まずプレゼン資料を手書きで用意してZoomや電話で話したわけですが、今回のお財布作りにかんしてはかなりマーケットインの思考でスタートしている企画なんです。
私自身が革小物ブランドを主宰して数年が経ち、世の中にある革小物や、お財布がどのようなポジションでどのように作られてきたのか、そしてどんなものが今求められているのか、というものをつぶさに見つめてきました。
いままでは、少人数で行っている ブランドというのはプロダクトアウトでのものづくりが多く、「自分自身が最初のお客様」「自分が欲しいものはきっとほしい人が他にもいる」というスタンスでのものづくりを行ってきていました。
今でも、小規模メーカー、ブランドではそのアプローチは間違っていないと思います。少なくとも自分と同じ趣味思考の人の琴線に触れることができ、きちっとアプローチをすることができれば小規模なブランドであればきっとうまくいくはずです。
マーケットインであれば、ゴールを決めるのが難しい
プロダクトアウトでものづくりをすると、最後に意思決定をするのは作った自分自身です。なぜ?という質問に対しても、自分がそうだと思ったから、という一言で終わります。あとはそのプロダクトを買うか買わないかは世の中に委ねるだけです。
マーケットインで進めると、最後のゴールを決めるのが難しくなります。色々な人の意見を尊重したいと試行錯誤を重ねた結果、汎用な面白くないプロダクトができてしまうかもしれません。
先週のマネークリップに関するクラブハウスの議論でも、機能としてのマネークリップの不便さが明確になる一方で、それでもシンプルなマネークリップを好む層が存在するということもわかりました。あちらを立てればこちらが立たず、というような状況になってくる訳です。
チームとしての我が出れば、バランスが取れそうな気がする
QuestFMという、ユニットでものづくりをするという経験が私自身初めてなのですが、意志を疎通させていく中でもそれぞれの我が出てくるのが面白いなと感じています。趣味嗜好も違う3人なので、この3人が妥協せずに「これは良いものだ」と納得してリリースできれば、それはある程度のスクリーニングができた結果じゃないかなと感じています。まだまだ実際のリリースまでは道のりが長いですが、このメンバーで納得行くプロダクトが作れるように進めていくことで、結果多くの人にも受け入れてもらえるようになるような気がしています。
チームの色を出していくのはまだまだこれからだと思いますが、キャッチーなカラーが出せていければ良いなと思います。
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