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仕事にしばられない生き方

ヤマザキマリさんのエッセイ「仕事にしばられない生き方」を読んだ感想を書いていこうと思います。

ヤマザキマリさんといえば、テルマエロマエで大ヒットした漫画家ですね。
しかし、ヒットする前のヤマザキさんはとても壮絶な人生を歩んできていることががわかりました。

本を読んだ率直な感想は、「この人、すげえ」です笑

ヤマザキさんの本当に自分のやりたいことを追求し、本当に欲しいものを手に入れるという人生観はとても新鮮でした。
その人生観を作ったのは、お母さんの影響が大きいそうです。
親子という関係よりも、同志という関係に近かったとか。

日本は同調圧力が強く、社会のレールから一度はみ出てしまうと修正が効きにくい。
就活だってみんな一斉に始まり、お国のため、会社のために尽くす意識がないと人間としても失格のような感じで言われる。

そんな「仕事」にとらわれる生き方を今一度考えさせてくれるのがこの本です。

自分のやりたいことのためなら、全てを失っても怖くない。
ホームレスのような生き方はむしろ楽しい、と言ってのけるようなヤマザキさんはかっこいいと思いました。

私も日本社会に洗脳された一人であり、ヤマザキさんのような型破りな生き方をする勇気はまだありません。
しかし、今の自分に失うものがあるかと言われれば、ないのかもしれません。

別に失敗してもいい、全てを失ってもいい

そんな気概で生きていけば、人生はもっと楽しくなるのかなと思わせてくれた本でした。

最後に私が本の中で気に入ったフレーズを紹介します。

どんな人間だろうと、この社会のお役に立つために生まれてきたネジではないのです。

この言葉、グッときました。
私もそうですが、社会から評価されなければ自分の生きる価値はないんじゃないか、とか、仕事が満たされていないと人生が終わったような気分になる、とか。
でも本当はそうじゃない。
自分のために生きることが自立した人間であると。

また一つ、私の中で人生観の幅が広がったと思います。
日本の社会や日々の仕事に不満を持って生きている方には目から鱗な内容も多いと思うので、ぜひおすすめの一冊です。


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