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ブラック企業におけるExcelの勉強会講師の経験談

はじめに

こんにちは。私は2023年5月からIT企業に転職したのですが、その前までいた会社(以下、「前職」と表記)は、まあブラック企業というやつで、かなり色々なことがありました。今回はその中で、私がさせられた、Excelの勉強会についてのエピソードを書いていきます。

まず最初に、私は前職で、管理部門である経理に所属していました。そして管理部門というのには、経理・人事・総務・情報システム部門といった部門がありました。

この管理部門には、私を除いて全員、Excelをまともに使えていると言えるレベルの人はいませんでした。情報システム部門にしても、業務で直接Excelを多用するわけでもありませんでしたし、Excelは素人でした。

なおExcelというのは、大雑把に言うと

基本操作⇒⇒色々な関数⇒⇒ピボットテーブル⇒⇒マクロ(VBA)

といった感じで、学習することの難易度が上がっていくというイメージです。
右端の「マクロ(VBA)」なんかは上級編で、使える人はかなり限られてくる代物ですね。

そして私は、仕事の中でもExcelがかなりの得意分野であり、上記のスキルなどだいたい幅広く使いこなせます。

前提知識としてお断りしておきたいのですが、Excelというのは、IT企業や情報システム部門だけが学べば良いというものではありません。経理や人事など管理部門では、関数やピボットテーブルがある程度分かるのは当たり前だというのが常識です。

そして私はあるとき、Excelが得意なことを買われ、Excelの勉強会を実施するようにと、上司から言われました。
これって良いことのように思うでしょう。会社がExcelの価値を認めたのだと思うでしょう。

しかし実際は、中身はとんでもないものです。これは会社がExcelの価値を認めたからなんかでは全くなく、逆で、Excelなんてひたすら無価値だと思っているからこその指示です。最低の勉強会だと今でも思っています。

勉強会についての指示内容

では説明していきます。このExcelの勉強会について上司が出した指示はというと
・勉強会の参加対象者は、情報システム部の2名のみ。経理や人事は、対象外に決まってる。
・業務時間外で、週に1回・1時間、「部活として」やれ。
・マクロ(VBA)まで習得させろ。それまで学習期間は、全部で半年くらいといったところか。

というものでした。「部活として」というのはもちろん、サビ残(サービス残業)のことです。

もう色々と突っ込みどころしかないんですけど、それを順に書いていきます。そしてここからは、申し訳ないですが有料Noteとします。
ここまでを読んで「それの何がおかしいの?」としか思われない方は、わざわざお金を払って、この先の長々と書かれた文章を読まない方が良いでしょう。

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