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健康食品が実は「健康ではない」理由

健康食品は健康だと思いますか?健康食品に限らずですが、商売で商品を売る側の人は、「この商品ってめっちゃいいんです!」「他の商品よりここがいいんです!」という話をしますよね。

ただ、物事には必ずと言っていいほど、いい面があれば悪い面があります。

健康は私たちの夢

最初に、そもそも「健康って何だろう」「なぜ健康でありたいんだろう」ということを考えてみたいと思います。あまり壮大にならないように簡潔に。

まずは、健康とは。
読んで字の如くですが、「健やかで康らか」が健康の実態です。健やかの「健」は、「病気をせず、丈夫である」意味です。康らかの「康」は、「事故や苦がなくて安らか」という意味です。

まとめると、「健康は、長期的に不自由のない状態」という意味合いでこの記事は使っていきます。時間軸を加えているのは、「今日不摂生したから、今日の体調だけが劇的に悪くなるわけではない」という前提からです。

で、なぜ健康でありたいのか。
自分自身が加齢とともに衰えたくない、70歳80歳になった時にも不自由を感じたくないという想いもあると思いますが、「自分の周りの人に不自由な状態でいてほしくない」という願いもあると考えてます。

健康って自分のものだけではなく、自分を含めて家族や友人、同僚など多くの人が相互的に大事にしたいものだから、健康でありたいのかなぁと考えています。

健康は難しいし分からない

結論としては、健康になることは、難しくて正解がわからないということです。

世の中的には、「野菜を食べた方がいい」とか「炭水化物とたんぱく質と脂質のバランスが大事」など言われています。が、人によって必要な栄養は厳密にいうと違い、結果的に健康になれるかどうかは変わってきます。

アレルギーがある人がいたり、身長や体重が異なったり、他にも3時間睡眠で良い人もいれば8時間寝ないと集中できない人など、人って本当に多様な生き物です。人に限らずですが。

遺伝子組換えや、添加物に関しても様々な見方があります。

遺伝子組換えでいうと、除草剤が効かないように大豆やとうもろこしを改良することですが、ガンや白血病につながる可能性があると言われています。

添加物だと、個別の添加物を摂取することの安全性を担保していても、複合的に添加物を使った場合の安全性に疑問を持たれることもあります。

結果的に遺伝子組換えのもとを食べ続けたり、添加物の摂取によって何らかの病気につながったという因果関係の証明は難しく、人との相性で悪くなった可能性もありますが良くなった可能性もあります。

つまり、因子になることが多すぎるので、証明することは難しいし分からないという結論です。

健康食品が健康である理由

※健康食品の定義が適切でない可能性もあります。

健康は難しくて分からないから、何もしないというわけにはいきません。だったら、昔から口にしてきたものを口にしようという主張が一つあります。

塩はイオン交換膜製塩法ではなく天日塩などを使い、醤油や味噌も昔ながらの製法でつくったものを使い、漬物も昔ながらの製法でつくり、うま味調味料や添加物を使った食べ物は口にしないという感じです。

これらの食品は、素材の良さが活かされていて、深みのある味わいでうま味や甘味などの味も複雑で多様で、大味になりにくいメリットがあると個人的に感じています。

発酵食品においては、製造工程の中で乳酸発酵することによって、pHが下がり添加物に頼らなくても保存性が高まる、ような良い面もあります。

昔ながらの製法でつくられた食品は、確かに昔から口にしているから比較的安全であるという見方はあると思います。

健康食品が健康ではない理由

一方で、昔ながらの製法の食品にはデメリットもあります。

具体的な話から。
秋田県横手市近辺の有名な産品であるいぶりがっこは、食品の衛生管理の水準が高まっていることによって持続的に製造をすることが法的に厳しくなっています。昔からつくられてきた伝統製法で職人としてつくられている場所では、水道の数が足りない、外部との隔たりがないなどの理由で衛生的ではないと見なされ、生産が出来ないことになります。

昔ながらの製法でつくることによって、昔から食べてきた安心感や味わい深さ、情緒的な価値などがある一方で、現代的な衛生管理が疎かになっていて、何らかの事故につながる可能性があるとの見方によってこのような処置が行われていると考えます。昔ながらの製法のいぶりがっこが危険という判断材料があるというより、画一的な制度の導入です。

特に日本においては、スーパーなどの食品小売店で「形がきれいな野菜」を求められます。少しでも傷があるものは選ばない人がいます。選択できる仕組みになっているので、悪いことではないと思います。

さらに、食中毒の事件が一件あるとニュースで何度も報道され、製造会社に非難が集中したり、国の制度に矛先が向く場合があります。

健康の定義にもよりますが、金銭的な余裕があることも一つの健康の要素になり得ると思います。効率化された製造工程でつくられた食品の方が、昔ながらの製法よりも安価に入手できます。

総合的に見ると、健康食品は万能ではないという見方をした方がいいのかなぁと思います。

私が伝えたいこと

自分が最近、SNSを見ていて思うことがあります。それは、「無添加」とか「危険」みたいな短絡的な言葉で惹かれるような情報に食いついてしまうということです。

私自身の自戒の念も込めてですが、健康って単純なものではないと思います。

人それぞれの体質も違えば、その時々の体調も違うわけで画一的に何がダメで何が良いかを定めてしまうことはしない方がいいのかなぁと思います。

それよりも、自分が好きなものは何で、何にどういうおいしさがあってという豊かな感性と知性があった上で食べるという行為を楽しめることが大事だと思います。

スーパーの売り場で、外観がきれいな野菜が絶対に良いと信じたり、食品のパッケージがオシャレだから購買するだけではない考え方があっても良いと思います。

現場からは以上です!

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