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記号が出ない論理学

エティエンヌ・ボノ・コンティヤックの論理学という本がある。作者はフランスの18世紀の哲学者らしい。ぼくは昔から論理的に話すひとが好きだったのですが、正直論理についてよくわからなかったので手に取ってみた。

ものすごくざっくりこの本を説明すると論理学というタイトルですが記号はまったくといいほど出てこず、前半は自分の身体や自然を観察しどう分析し、言語で理を導くかについて書かれてます。後半は分析した効果や推論の方法についてが平明に書かれてます。難しい本だとはおもいますが大分読みやすく書かれてるとおもいます。とはいえ、論理学にまったく興味ない人は読む気はまるでしないだろうが。。

ここでひとつこの記事を読んでる方に訊きたいのですが、『論理』『論理学』『論理的』の使い分けや違いを明確に説明できますか?ぼくはいまでも出来る自信はないし、何で論理に惹かれるかは言葉で説明するのは難しいと感じてます。なので、この3つの違いをグーグルが提供するGeminiに訊いてみたいとおもいます。

1. 論理

論理とは、思考や議論などを進めていく筋道、または思考や論証の組み立てのことを指します。具体的には、以下の要素が含まれます。
前提: 議論の出発点となる事実や仮定
根拠: 前提を支える証拠やデータ
推論: 前提と根拠に基づいて導き出す結論


これらの要素が矛盾なく、整合性を持って組み合わされることで、論理的な思考や議論が成り立ちます。

2. 論理学

論理学とは、論理的に正しい思考や議論を行うための方法や規則を体系的に研究する学問です。具体的には、以下の内容を扱います。命題論理: 命題の真偽や関係性について論じる
述語論理: 対象や属性に関する普遍的な法則について論じる
様相論理: 可能・必要・必然などの様相に関する論理について論じる


論理学を学ぶことで、誤謬(ごびゅう)を避け、より正確な思考や議論を行うための知識とスキルを身につけることができます。

3. 論理的

論理的とは、論理にかなっている、または筋道が通っていることを意味します。具体的には、以下の特徴があります。矛盾がない: 前提と結論が矛盾していない
根拠に基づいている: 結論が根拠によって裏付けられている
一貫性がある: 思考や議論全体に一貫性がある


論理的な思考や議論は、説得力のある主張を展開したり、問題を解決したりするために役立ちます。

使い分け論理: 思考や議論の筋道そのものを指す。
論理学: 論理的に正しい思考や議論を行うための方法や規則を体系的に研究する学問。
論理的: 論理にかなっている、または筋道が通っている。

Gemini

長々と説明してくれてありがたいのですが自分なりの解釈だと
論理』は矛盾のない話、考え。『論理学』は論理を学ぶ学問。『論理的』は論理的な○○。この○○に入る動詞(行動など)や名詞(話など)を修飾する論理の用法と考えればいいでしょう。なんとなく、このグラデーションがわかっただけで少しだけ論理に詳しくなった気がします。

さて、話を本の内容にもどして、この本の自分が大事な部分だとおもった、「分析」「推論」についてだけ簡単に紹介してこの記事を締めようとおもいます。作者曰く『知識を獲得する唯一の方法は 分析である。』と謳ってます。どういうことでしょうか??

改めて、分析とは何ですか?と訊かれると難しい気しますが〈経験〉を分解し再構成し直すことと考えればいいです。たとえば、電車に乗り遅れて遅刻して怒られたとします。何で乗り遅れたかを振り返って遅刻した原因を考えることが分析です。寝坊なのか、ダラダラご飯食べて家に出るのが遅れたかなのかは人それぞれでしょうが考えられる要因を正せば遅刻はしなくなります。それでも遅刻するときはするんですが。。

上の例はものすごく簡単に分析について説明しましたが、自然を観察することや、身体から出る嗅覚や痛覚のシグナルを分析することにより知識を獲得していくことを詳細に説明してくれています。しかし、昔の学者はすごいですね。AIもコンピュータもない時代にこれだけのことを考えられるんですからとんでもない頭の良さです。

最後に『推論』についてです。そもそも推論とは何をすることなのでしょうか?これもGeminiに訊いてみます。

推論とは、既知の情報から未知の情報について導き出すことです。具体的には、以下の3つの要素によって構成されます。

前提: 推論の出発点となる情報です。これは、事実、仮定、あるいは他の推論の結論など、様々な形を取ることができます。
根拠: 前提を支える証拠やデータです。これは、観察、実験、統計分析などによって得られます。
結論: 前提と根拠に基づいて導き出される情報です。これは、未知の事実、仮説、あるいは新しい推論の出発点となる可能性があります。

Gemini

上のことから、推論とは分析した結果に対して結論を導き出すということがわかりました。いまは本当に便利な時代です。上に付け加えてエティエンヌ・ボノ・コンティヤックさんが推論の技巧についてこうも言ってます。

問題を解くべきことにやるべきことは2つある
一つは前提を明示すること 。つまり 問題の状態の提示であり
もう一つは知らないこと『未知数』を取り出すこと つまり 推論である

論理学

これはさらにシンプルでわかりやすいですね。人間は生きていたら問題が一つもないってことはないとおもいます。病気だったり、貧乏だったりもそうでしょうし、もしかしたら問題がない事が問題な場合もあるとおもいます。
問題に直面した時に「何が『問題』かを明示し、その問題の中身の『何』が分かってない」ことが推論することだということだと思います。

これらの思考を使うことが、『分析』と『推論』だとすると、自分が仮に借金があるとします。

借金の問題を解きたいので、前提を明示する→借金が100万あるとします。いまのままだと利子を払うだけでも辛いのが問題である。どうすれば解決できるのかが『問題の中身』である。これが自分にとっての未知数であり、この未知数を既知数の分析によって解決に導くのが分析と推論であるとわかりました。

まあ、ものすごく簡略化しましたが個人的には払えないなら自己破産、カード作れなくなったり信用を損なわれるのが嫌なら借金しないか直ぐ返済しましょうって話ですね。すこし話がずれましたが、人間の叡智に触れられて自分はこの本よかったです。正直読んでて怠い部分もあったんですが、頭の良い人の思考に触れるのは刺激になるんで立ち読みでも図書館でもいいんで本を読む習慣はあって損しないとおもいます。おしまいです。

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