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"きっと"をもっと!

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の要約と感想です。

仕事人たちの言葉があなたの今日を豊かにするものになりますように。

■本日の仕事人

・鈴木秀子さん
・文学博士

■要約

心の中で二次災害を起こさない

トラックの運転手だった青年は、赤信号で停車中に前に出てきた二歳の子供に気づかずに轢いて死亡させてしまいます。
それからというもの、青年は自分のことを強く責め裁くようになりました。

そして、青年の裁判を担当した国選弁護士はいたく落ち込んだ青年に話しかけました。

「人生では何も悪いことをしていなくても思いがけない災難に遭うこともある。しかし、"なぜこうなったのか"と思い悩めば心の中で二次災害が起こる。」
「辛い過去にも深い意味があったと気づく日が来るから、とにかく今やることに集中しなさい。」

それでも事故の記憶が蘇ってパニックになってしまう青年を呼び出し、弁護士はまだ新聞記者だった頃の話をします。

実はこの弁護士も国道でうずくまっている老人を撥ねて死亡させてしまった経験があったのです。
老人のポケットには遺書がありましたが、弁護士にとっては自分が死んでしまいたいほどの耐え難い苦しみでした。

しかし、心身ともにボロボロになりながらも、
「この苦しみには、もしかしたら自分では知り得ない深い意味があるのではないのか。」と気づきます。
そして、自分のように自責の念で二次災害、三次災害を起こして苦しんでいる人の救済のために人生を捧げようと決心するのです。

そこから新聞記者を辞めて猛勉強の末に弁護士になり、人生に傷ついた人たちのために祈り救いの手を差し伸べてきたのです。

■感想

"きっと"をもっと!

思いがけない事故以外でも、日常的に心の二次災害が起こっている人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。

「あんなことしなければ良かったのに。」
「なんでこんなこともできないのだろう。」
「この先何をやってもダメだ。」

これらは二次災害を呼ぶ危ないフレーズかもしれません。

そんなときは、
「きっと、何か深い意味があるんだ。」
「きっと、ほかのことをしないさいってことなんだ。」
「きっと、大丈夫さ。」

と、"きっと"の3文字をもっと思い浮かべてみることにします。

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