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これからの生き方。 北野唯我【読書感想】 人間というのは「生き方」だけは嘘がつけない。

▪️人間というのは「生き方」だけは嘘がつけない。
▪️衣食住が満たされた時代に、
 「何を見出して働くのか?」

▪️本質的には価値観が違っても、違いを仕分けし、
 共通点を見出すのが「大人になる」ということ
▪️漫画形式、解説、ワークシート、
 登場人物の5年後のインタビュー形式。
 今までにない形式の本で読みやすい!

『読書感想』

これからの生き方とは?
を読みながら考えました。
そもそも、なぜ「これから」なのか?

それは今が“時代の転換期“だからだと感じた。
インターネットの普及、大AI時代。
衣食住は満たされ、現代は昔の人が夢見た
満たされた世界を生きています。
それなのに、人々はストレスに苛まれ、
未来に希望を抱けない。
そんな混沌とした時代だからこそ、
「これからの生き方」
が求められていると思います。

北野唯我さんの本は2冊目です。
転職の思考法も読みました。
どちらも「物語形式」という
共通点があります。
ここに、これからの生き方のヒントがありそう。

これからの生き方とは?
・自分が人生の主人公になる?
・仕事との向き合い方?
・厳しい場面が多くなる時代の生き方?
・価値観の違いを仕分けし
 共通点を見出すこと?
・後悔のない人生を生きる?
・幸せを追求して生きる?
この答えをそれぞれが見つける本。
それが本書です。

僕なりの答えを考えてみて、
これからの生き方とは、
「仕事との向き合い方」
だと思います。
仕事って人生の大半を占めるもの。
人生に大きな影響を与えるもの。
混沌とした時代に、
衣食住が満たされた時代に、
「何を見出して働くのか?」
それが、これからの生き方。

ただ、人生は仕事だけじゃありません。
家庭やプライベートの時間も人生です。
仕事に全てを求めない。
「人生のバランスを分散させる」
これも、これからの生き方だと思います。

抽象的なテーマだから、答えは人それぞれ。
あなたは本書から
どんなことを感じるでしょうか?

きっと読み終わったとき、
元気が出て、知恵を授かる。
そんな本です。

漫画の途中途中で著名な方々の
言葉が引用されています。
そのチョイスがすごいです。
心に沁みてきます。
ぜひ触れてみてください。

『心惹かれた言葉』

絶えずあなたを何者かに
変えようとする世界の中で、
自分らしくあり続けること。
それがもっとも素晴らしい偉業である。

ラルフ・ワルド・エマートン
(米国の思想家)

君の立場になれば、君が正しいし、
僕の立場になれば、僕が正しい。
ボブ・ディラン
(米国ミュージシャン)

大切なのはどの道を選ぶかではなく、
選んだ道をどう生きるかよ。
ブリジット・バルドー
(フランス女優、動物保護活動家)

君の胸から出たものでなければ、
人を心から動かすことは断じてできない。
ヨハン・ヴォルフガンク・フォン・ゲーテ

(ドイツ詩人)

死を間際にして、
僕たちが後悔すること、
それは、自分がしたことではなく、
やらなかったことだ。
ランディ・パウシュ
(カーネギーメロン大学終身教授)

石工はみんな知っている。
小さい石もないと、
大きな石だけでは、
石垣は上手に積み上げられないと。

プラトン
(古代ギリシャ哲学者)

・身体的な好き嫌い
 お金の問題
・思想的な好き嫌い
 職業観や生き方の問題

【思想的な好き嫌いは最も厄介】
・学生時代は部活なんて頑張らずに、
 勉強することが善だ。
・若いうちは勉強なんてせず、
 ガンガン遊べ。
二つの意見は衝突している。
本質的に相手を変えることは、
極めて難しい。
「自分と他人は違うものだ」
人と人は相容れないまま、平行線を辿る。

【仕事への価値観という言葉の解像度を上げる】
要素に分けて考えること。
①自分の価値観を要素に分けて理解し、
 忘れないように何度も何度も確認する。
②その上で、相手の価値観と何が同じで、
 何が違うかも確認する。
どこが同じで、どこが違うのか。
違う部分と同じ部分を確認し合うこと。
それを粘り強く、丁寧に探っていくことが、
人が大人になってくこと
だと、
私は思っています。

新しいものを作るというのは、
過剰なエネルギーを必要とする。

一つの場所ですべてを
無理に求めようとしないこと。

分散させる。
本業では一つのことに打ち込み、
副業や趣味に分散させる。
こういう生き方も素晴らしいのでないか。

人間というのは「生き方」だけは
嘘がつけない。

他の人と違うこと、
自分の信じた道をいくこと、
過去ではなく
これからの生き方を決めること、
悩みながら決断すること、
これを選ぶとき、
誰もが孤独になるもの、
不安になるものです。

どんな世界でも、
一目置かれる存在の人は、
独自の感性を成果に変えることに
長けた人です。

人はなぜ、物語を読むのか。
物語とは、最強の学習ツール
だからではないだろうか。

インスタントな情報だけでは、
全体にあなたを特別な存在には
してくれません。


誰でも同じ情報を簡単に手に入れられる
ということは……

人はなぜ勉強するのでしょうか。
人はなぜいい大学を目指すのでしょうか。
「楽するため」だと言われたことがある。
今になって確信していることは、
それは大嘘だったということです。

「ブックスマート」
頭がいい、勉強ができるという意味
「ストリートスマート」
自分で生きていくための
知恵を持っているという意味。

「ハードシングス」
これからの生き方が問われるような
厳しい場面。

【価値観のタイプ】

①知=知恵 スキル型キャリア
 頭のよさ、だけでなく、知識や経験が強み
②情=情愛 チーム型キャリア
③意=意志 意志型キャリア

【スキル型キャリア】

知恵を重視する人。
最終到達地点
①業界No.1の誰もが知る職人
②実力者の右腕
③活動家や篤志家
スキル型キャリアの人がぶつかる壁。
「差別化要因」
キャリアの途中で何かしらの自分の色
をつける必要が出てくる。
意識しべきこと
「応援したい人やテーマを見つける」
具体的にやるべきこと
①キャリアの途中で、
 とにかくいろいろな人と会い、
 夢や事業に関する話を聞く
②その中で、自分がどれくらい共感したか、
 応援したいかを、書く。
③興味を持ったテーマや、
 人の共通点を書き出し、
 自分が応援したいと思えるものは何か、
 を理解する。
④それらのテーマのうちで、
 「自分がどれくらいサポートできるか」
 も5段階で評価し、最も応援したくて、
 応援できる領域が広いものを明確化し、
 自分の仕事に加える。

【意志型キャリア】

何かを成し遂げるという強い意志、
それを持っています。
不屈の精神というのはお金では買えません。
その意味で稀有な才能を持った人です。
何が必要か。
キャリアの途中(20〜30代)で
「相手に損をさせない勝ち方」
「環境を強引にでも変える方法を学ぶ」
「何度でも復唱できる自分の使命を見つけること」
だと思います。
具合的にやるべきこと。
①自分の取引相手やチームが、
 14の価値観のうち何を大事にしているか?
 を理解する。
②その上で、自分も利益を得られ、
 相手にも少なくとも損をさせない
 勝ち方を模索し、方針を決める。
③環境を強引にでも変える。
 スポーツ選手が移籍するイメージ。
 そこで最大の強みの意志を維持、強化できる。
最後に、ある程度成果を出した
意志型キャリアの人が
最終的にぶつかるのは、
間違いなく自分の弱さです。
そのために、何度も復唱できるような
自分の使命が必要になります。

【チーム型キャリア】

※僕がこれでした

強みは人間性。
大事なこと
①強みを活かせる職種
②人を見るめ力の習得
チーム型キャリアを歩む人は根が真面目で
優しいため、やや騙されやすい傾向にあります。

人を見る力を養う

「視観察」の実践
①視る
 行動を見る。
 言葉ではなく、行動にこそ、人に真意は現れる。
②観る
 行動の動機を見る。
 行動の裏には目的がある。
③察する
 何に幸せや満足を得るのか、
 という価値観を見る。

 動機は往々にして、嘘をつくことができる。

「最もシンプルな方法は動機をきちんと聞くこと」

「誰も見ていない時に、何をしているのか」
休みの日に何をしているのか。
他の人が何もしちない時に、
何をしているのか、
そこにその人本質が現れるもの。

「最も楽しそうにその人が話すこと、
 幸せを感じるシーンや瞬間を
 見つけようとすること」
人は自分の視座や考えで、
人を邪推する傾向にあります。
それは言葉と行動でしか、
人を見ていないからです。

「具体的にやるべきアクション」
①最近気になった誰かの発言を、
 言葉と行動に分離させてメモをとる
②その行動から動機を推察する。
 その動機がもし正しければ、
 その人が本質的に感じる充足感を
 感じる瞬間はどんなんときなのか、
 自分の仮説を立てる。
③何か事象が起きたときに、
 言葉と行動に分けてメモをとる

【バランス型キャリア】

知恵・情愛・意志を
バランスよく持つことが特徴。
「自分の軸」が相対的に弱いことが
魅力でもあり、課題です。
身につけるべきこと
・早い段階で、人を率いる経験を積むこと
・きちんと成果をアピールする術を身につけること
部下を育て、率いることができて、尊敬された。
むしろ、彼らほど人と真剣にぶつかり、
厳しいことも言える上司はいませんでした。
それは「嫌われること」「否定されること」
を受け入れることでもあるわけです。

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