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本にまつわるツレヅレ#9 ラヴレターとはなんぞや

「書きにくいものを『どうすれば書けるだろう?』とかんがえるのはいいことです。そうやって、だんだんいろいろなことが書けるようになるからです。」

森見登美彦『恋文の技術』ポプラ文庫、2011年。

No,No,Yes! 所作生産部の椿による、「本にまつわるツレヅレ」第9回目です。



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久しぶりにちゃんとした(?)手紙を書いた気がします。

「恋文とは相手に想いを伝えるものである。それはいい。しかし、想いが伝わればよいというわけではないと俺は考えます。伝えるのは、あくまで第一歩にすぎない。その想いが叶えられることに、恋文の真の役割がある。
なんだかいいこと書いたような気がするのですが、気のせいですか?」

主人公が意中の人に恋文をしたためるべく、能登半島〜京都間で文通の回り道をする書簡体小説。

「〜秘すれば花。(中略)つまり、俺が書くべき恋文、真に有効な恋文とは、恋文に見えない恋文ではないのか。俺はようやく発見しました。」


彼なりに確立した恋文の技術をもって、
想いが実ったかどうかは
赤い風船のみ知るところ、、、



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