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そういえば、新年

 今年の年明けは、数年ぶりに実家で迎えました。元旦の今日、昼過ぎに起きた僕は家族に誘われるがまま近くの大きな神社へ初詣に行きました。この神社の境内は参拝者でごった返しており、久しぶりの人込みで少し疲れました。人が多いと分かっていたのですが、この神社の近くには僕の好きな川があり、その川をのんびり散歩できたことが良かったです。鴨が大名行列のように並びながらぷかぷか流れていたり、新年からランニングに励んでいる人たちがいたり、桜の木の蕾を見て来る春を想像してみたり、向こう岸で凧を飛ばしている人を見てほっこりしました。冬がこんなに穏やかならどんなに楽しいだろうなと思ってみたり。冬の厳しい向かい風や底冷えはきついですが、ゆったりとした心温まる追い風が吹く冬もいいなと思いました。

 さて、今年は自分の中でどんなことを大切にしたいか、取り組んでみたいか、散歩しながら考えていました。意気込みほど強くてがっちりしたものではないのですが、神様に「こんなことに取り組んでみたいと思います、見ていてください」といった感じのものです。ちなみに去年は「ときめきを大事にしよう」でした。何かをするにしても無難な選択を取りがちな自分に飽き飽きしており、何か迷ったときは「ときめく方に!」と意識して自分なりに少しづつ小さな変化を起こしていました。自分と向き合い、進路を決めなければいけない時期に入ってきたそうで、周りの大人の方々からありがたくも少し手厳しいお言葉をたくさんいただきます。学生としてもうすこしふらふらしていたいなと感じつつ、いつまでもぬるま湯に浸かっていてはいけない、自分のやりたいことを見つけてそれに向かって努力しなければならない、と感じることが多くなりました。以前はやりたいことがあったのですが、色々とあり自分からそのやりたいことが離れていきました。

 凧のようにいつまでもふわふわと浮いていたいなあとふざけた幻想に憑りつかれそうですが、今年は、いえ今日からは自分とたくさん向き合っていきたいなと。やりたいことってなんだ?と自問自答する日々がほとんどだと思います、たくさん挑戦して、たくさんへこたれて、自分が何を感じ取ったのか、心の機微をとらえ続けようと。自分なりに思いっきり踊ってみよう。

 久しぶりに自分の感情を素直に書かせてくれたのは、漫画「ひらやすみ」です。僕のバイブルの一冊です。実家に帰るたびに読み返している大切で大好きな一冊です。あらためて自分の大事にしようとしていることに気づかされ、涙がぽろっと出る本です。

 自分とたくさん向き合って、たくさん挑戦して、たくさん壁にぶつかっても、自分なりに自由に踊ろう!この思いとともに日々を過ごしていきたいと思います。少し欲張りですね、でもそれぐらいでいいんじゃないかと思います。自分の人生なんだから。もう一つ、大きなものに惑わされて、日々の小さな幸せや気づきを忘れてはいけないですよね。長い目で見れば一年は短いのかもしれないけれど、一日単位で見ればまだ一年は始まったばかり。途中の景色もちゃんと楽しんで2024年を過ごしていきたいです。

追伸 新年早々、日本海側で大きな地震や津波があり、不安な夜を過ごされている方も多いかもしれませんが、どうか一人でも多くの方が無事であり、一刻も早く平穏が戻りますように。

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