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虐殺だなんて・・・

あまりにも微力ではありますが、パレスチナの人々に心を寄せて、差別なくすべての【命】を守る努力を始めてみませんか。もしも家族がガザに住んでいたとしたら、誰もがそうするように。
なお、本稿は当初「【命】 ストップ・ジェノサイド」のタイトルで投稿したものですが、2024年1月11日に「虐殺だなんて・・・」に変更いたしました。(理由は末尾に記載)

 ベツレヘムにあるイエス・キリストの生誕教会はクリスマスの祝祭を行いませんでした。「イスラエルによる虐殺は宗教が絡んでいるから難しい」とおっしゃる方がいますが、キリスト教徒が異教徒らを悼んで喪に服している姿を見れば、「様々な【違い】」にではなく「平等な【命】」にこそ目を向けることが大切なのだと思えてきます。

 そんな思いに駆られてか、「ガザでの停戦を求める」決議案や意見書を採択する地方議会が最近ようやく増えはじめています。振り返れば、宇露戦争に対しては国も地方もこぞって「ロシアを非難する」決議案や意見書をあっという間に採択していきました。この【違い】は何なのでしょう。

soramame(人民)さんのX投稿から

 先日、少林寺拳法の小学生拳士たちが道場で話をしていました。
「戦争なんか早くやめて欲しい」
「戦争をすると決めた人同士が、誰もいないところでやればいいんだよ」
「関係ない人を巻き込まないで欲しい」
「その人たちだけでやって、みんな死んじゃえばいい」
「それじゃかわいそうだから、最後は牢屋に入ればいい」
また、「ウクライナ頑張れ」「ロシアをやっつけろ」という論調がほとんどだった頃、やはり小学生の拳士が言いました。
「最初はロシアをやっつけるためにウクライナに武器をいっぱい送ってあげたいと思ったけど、それじゃあ戦争がひどくなって人がいっぱい死んじゃうから、ダメだよね。」と。

 子供たちはちゃんとわかっているのです。戦争というものは、交戦エネルギーが枯渇するまで終わりませんから、全ての紛争は何としてでも対話で解決するべきであり、不幸にして火ぶたが切られてしまったら第三者は一刻も早く中立の立場で停戦を仲介するべきものです。どちらが良いの悪いのと言って当事者のいずれかに肩入れしエネルギーを補充してしまえば、戦争がエスカレートして敵味方なく犠牲者が増えるのは、かの子らが指摘しているとおりなのですから。

 けれども虐殺は【違い】ます。差別意識に毒されたアパルトヘイト・テロ国家イスラエルが一方的に重大な蛮行を犯しているのです。ガザを封鎖して水も食料も電気も燃料も送らずに爆撃を繰り返すだけでなく、「パレスチナ人は蟻だ」とエルサレムの副市長が発言し、がれきに囲まれたテントで治療を受けていた患者さんたちを軍用ブルドーザーで踏み潰すなどしています。軍事的に占領され続けているパレスチナは、交戦国ではなく虐殺の被害者なのです。ハマスが悪いと言う向きもありますが、暴力で支配抑圧されている人たちが支配者に抵抗するのは、国際法でも認められた当然の権利です。この蛮行はいじめの構図と同じですから、第三者に中立の立場はあり得ません。中立を言えばそれは黙認を意味し、犯罪を助長する形で自ら加担していることになるでしょう。また、この蛮行が民族浄化を目的としている以上、解決のための落としどころも存在しません。差別なく【命】を守るためには、ケダモノにもとるイスラエルの幼稚で野蛮で残虐非道な行為を何としてでも止めるしかないのです。

 本来ならば、兵器の供給をアメリカがやめ、傭兵等をガザに派遣しているイギリスとアメリカがそれぞれ撤退し、中東産油国やトルコがイスラエルへの石油をストップし、すべての国や企業が投資を引上げ、さらにはイスラエルに連帯する事をやめて制裁を課せば、すぐにでも戦闘エネルギーが枯渇して虐殺は止まるのでしょうが、日本を含む多くの国や国際社会はそれらをさせようともしません。

 だからこそ私たち市民が、個人で、組織で、自治体で、「虐殺をやめろ」と平和的に声を上げる必要があるのではないでしょうか。転載した日本地図にはプロットされていませんが、遅ればせながら地元の秋田県議会も「停戦を早期に求める決議案」を全会一致で採択したようです。あまりにも微力ではありますが私たち一人一人がパレスチナの人々に心を寄せて、差別なくすべての【命】を守る努力を始めてみませんか。もしも家族がガザに住んでいたとしたら、誰もがそうするように。


意見広告(北鹿新聞 継続広告)

付記(タイトルと広告内容の変更について)

このノートは、当初「命 ストップ・ジェノサイド」というタイトルで投稿したのですが、南アフリカによる「イスラエルのジェノサイド条約違反」に関する提訴を受けて、このたびそのタイトルを「虐殺だなんて・・・」と変更しました。

以前掲載していた意見広告

また、ガザでのイスラエルによる蛮行はどう見てもジェノサイドであるということを市民が訴えなければならないと考え上記の広告も掲載してきましたが、係争中の事件となったことによりその役割はいったん終了したものと思います。今後、ジェノサイドであるかどうかではなく現在進行形の蛮行を止めることにまずは注力したいと考えております。ご理解いただければ幸いです。

イスラエルの反駁(DAY2)はこちらですが、「ハマスが、ハマスが、・・・」とただ繰り返されています。是非、次のX(旧、Twitter)ポストをご覧ください。

ハマスが10月7日の事を自ら説明した文書"Hamas Document Reveals: Why We Carried Out Al-Aqsa Flood Operation" を出しました。必読です。

国際司法裁判所の審理を前に発表されたパレスチナのメッセージです。

https://www.icj-cij.org/sites/default/files/case-related/192/192-20240126-ord-01-00-en.pdf


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