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創価学会やめたい

はじめに

私は宗教2世です。
私の母が信仰しているのは、会員世帯数827万(公称)を誇る、日本最大の宗教団体「創価学会」です。
母は、毎年多額の寄付をする熱心な会員です。
現在は、地元組織の幹部で、けっこう偉いポジションみたいです。
私は、生後数ヶ月で創価学会に入信しました。
もちろん、自らの意思で入信したわけではありません。
だから、「気がついたら入信していた」と言うほうが正しいです。
典型的な宗教2世の入信パターンだと思います。

私は母から「あなたは娑婆世界を救済するために生まれてきた菩薩なのよ」と言われて育ちました。
幼いころから、仏壇の御本尊に向かって合掌し、「南無妙法蓮華経」と祈っていました。
まだ子どもだったので、信仰心などありません。
母が喜んでくれるし、褒めてくれるから、やっていただけです。

高校卒業後は、母の強い勧めで創価大学に入学しました。
創価学会の名誉会長である池田大作氏が創立した大学です。
大学卒業後は地元の企業に就職しました。
創価学会の活動では、創価班(会館の駐車場で車の誘導や案内をするグループ)に入団し、布教活動、公明党の支援、聖教新聞の勧誘なども積極的にやっていました。

しかし、ある時期から、私は信仰に対して疑いを抱くようになりました。
そして、今、私は創価学会と距離を置いている状態です。
「創価学会やめたい」
母に打ち明けましたが、もちろん反対されました。
先述の通り、母は地元組織の幹部で、けっこう偉いポジションなので、息子が脱会したとなると体裁が悪いのでしょう。
私は母と争いました(今も争っています)。
しかし、脱会は認めてもらえませんでした。

ある日、私は友人の家に遊びに行き、この問題について話しました。
友人はとても興味を持ち、私の話を熱心に聞いてくれました。
この記事は、私と友人の対話を忠実に活字化したものになります。

(※この記事に書いていることは、すべて個人の見解です)

① 創価学会とは何か?

友人 そもそも、僕は創価学会のことをよく知らないんだけど、ざっくりと教えてくれるかな?

 ものすごくわかりやすく説明すると、創価学会は人々の幸福と世界平和を目指して活動している仏教団体なんだ。
 現在の代表は原田稔会長だけど、最高指導者は池田大作名誉会長で、実質的なトップと言える。

友人 池田大作氏のことは知ってる。最近、死亡説とかも流れているけど、実際のところはどうなの?

 正直、僕も池田氏の現状については何も知らないんだ。知らされていない、と言ったほうが正しいかな。
 公の場に姿を現さないし、近影が聖教新聞に載ることもないからね。
 ただ、さすがに亡くなったことを隠したりはしていないと思うよ。

友人 隠してもメリットがない?

 う~ん、メリットがないわけじゃない。
 大多数の創価学会員にとって、池田氏は人生の師匠で、言ってしまえば「カリスマ教祖」なんだ。
 だから、もしも池田氏がいなくなったら、脱会者が続出して、創価学会は急速に衰退してしまう可能性だってある。

友人 なるほどね。池田氏が亡くなったとしても、存命していることにすれば、何も知らない信者たちは、これまで通り信仰を続けてくれると。

 そういうことだね。
 ただ、今の日本では、人が亡くなった場合、7日以内に死亡診断書を役所へ届け出ないといけないから、いくら創価学会でも、人の死を隠すことはできないんじゃないかな?

友人 そんなことしたら猛バッシングされるしね。

 カルトだって叩かれて、それこそ存続の危機だよ。
 

② 親が創価学会

友人 勝利くんのお母さんは、とても熱心な創価学会員なんだよね?

 母は多額の寄付をするガチ勢だね。
 亡くなった父は、母と結婚するときに入信したけど、創価学会に対して批判的だったんだ。

友人 創価学会ガチ勢と創価学会アンチで結婚したの?
 
 そうだよ。
 「結婚する前は創価学会に対して理解のあるフリをしてたけど、結婚後はコロッと態度を変えた」って母がよく言ってた。
 父は世間体を気にする人だったから、宗教なんて恥ずかしいと思っていたんだろうね。

友人 それで円満な家庭が築けるの?

 円満ではなかったかな(笑)
 子供に信仰の影響を受けさせたくない父、子供に信仰を継承したい母、二人は真っ向から対立していた。
 そのせいで、我が家では夫婦喧嘩が絶えなかった。
 今もときどき、両親の喧嘩の声とか、食器の割れる音とかがフラッシュバックする。

友人 それは辛かったね。
 幸福になるための宗教なのに、それが原因となって、子供に精神的悪影響を及ぼすなんておかしな話だ。

 創価学会の2世・3世は、子供の頃に精神的悪影響を受けているケースがけっこう多いんだ。

友人 どうして勝利くんはお母さんの言うことを聞いて信仰を受け継いだの?

 大抵の男の子がそうであるように、僕は母が大好きだったから、父よりも母の言うことを聞いたんだと思う。

友人 お父さんとの関係は悪くならなかった?

 それでも父は僕を可愛がってくれた。
 関係が悪くなったのは、僕が創価大学へ行くって決めてからだね。
 父は「創価大学だけはやめろ」って言ったけど、僕は父の忠告を聞かなかった。

友人 それほど創価大学に行きたかったの?

 いや、そうでもない(笑)
 正直、別の大学に行きたかった。
 でも、母にそのことを打ち明けたら「池田先生の作った創価大学以外行く価値ない」と一蹴されて、頬をぶたれて、包丁を持って追いかけられた(笑)

友人 いやいや、ぜんぜん笑えないから(笑)

 ごめん。
 創価大学に合格したとき、父に「学費は出してやる。でも、もうお前を息子だとは思わない」って言われたよ。
 僕が大学を卒業してすぐ、父は病気になった。
それから数年後に亡くなったんだけど、最後まで父との関係は修復できなかった。
 すごく後悔しているよ。もっと父の言うことを聞くべきだった。

(※私たちの対話はまだまだ続きます)

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