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「推し」についての話

・新年度ですね。期待と不安の入り混じる新入社員だったのがもう5年前。更に言うと地元から東京に出てきたのは9年前か。まじで意味が分からん。

・「家庭教師ヒットマンREBORN!」(もはや若干おもしろワードですらある)に、対象に射撃すると10年後の姿と入れ替わる10年バズーカというアイテムがあったが、高3の時に撃ったら今の自分が出てくるのか。10年経っても未だに髪型やら体系やら安定していないんだぞお前は。

・作中にトリックスター的なポジションのランボという5歳児のキャラクターがいるのだが、10年バズーカを2度撃たれて25歳のランボが登場すると元の姿からは考えられないくらい無双するシーンがある。もう俺はあの最強キャラよりも全然年上なのか。俺じゃレヴィには勝てんよ。

当時は考えられないくらい大人に見えたな


・最近日記ばかり書いていたので思想に寄った記事も書こうかな。noteはじめたての頃の記事を見るとネガティブすぎてびっくりする。ほぼ身内しか見ていないとは言え等身大が過ぎる。

・初回記事が「怖いもの」だったので、今回は好きなもの、とりわけコンテンツにおける「推し」みたいなことを淡々と書いていこうと思います。

「推し」という概念

推し(おし)とは、主にアイドルや俳優について用いられる日本語の俗語であり、人に薦めたいと思うほどに好感を持っている人物のことをいう
出典wikipediaってアレだけど論文じゃないからいいのよ。

・基本的には人物が対象なんですね。まあ音楽や作品なんかもそれを作成する人物がベースとなっているからそこ込みの「推し」ってことなのか。ここからは全部主観で語るぞ。


・人物が対象とされるだけあって、「推し」という概念は応援したい気持ちが強いことが基本理念になってると思っている。

・好きな人物については「ファン」という言い方もあるが、こっちはどちらかというとエンタメを享受する対象というか、消費するものという感覚が近い。

・一方で「推し」は自分の熱量を対象に還元したいとか、もっと言うと自分もその一部になりたいという若干のおこがましさが含まれる印象がある。ジャニオタの知人からは「推し活」と称して「貢がなきゃ!」みたいな感覚があると聞くし。

・おこがましいとかさも悪いことのように言ってるけどこの感情は尊いものだと思うし、無名のアイドルなんかは実際に推し活によって活動を(心理的にも経済的にも)支えられている側面があるはずで。特に経済を回しているという意味では生産的というか、ある意味最も正しいエンタメの楽しみ方と捉えることもできるんじゃないか?


・俺こんな話がしたかったんだっけ?


「推し」になる条件について

・バンド界隈やアイドル界隈では「自分は昔から推していたのに、やたら人気になっちゃったから熱が冷めた」という古参アピをよく聞くが、これには先ほどの「自分が推しの一部になる」という感覚が薄れていくことに起因していると考えられる。自分なんていなくても成立しちゃうので。

・踏まえて、「推し」となる条件は「推す隙がある(=自分も推しを支えることで推しの一部となれそうな気がする)」というのが前提条件になってくる。この「隙」は対象が有名であるほど薄れるもののように思えるが、緩やかな相関関係はあれど、案外単純な関連にあるわけではないと個人的には思う。

・売れない芸人やアイドルなどを「推し」と称するのは分かりやすく無名で隙があるから。これは分かりやすい。だが、嵐のメンバーや乃木坂46でテレビに出ているような有名な人に対しても「推し」だと自称する人が一定数いる。

・この現象が起きるのは、テレビで見るようなパブリックイメージと、ファンクラブ特典や握手会などの限定的な場面でしか見せない顔との間にギャップを感じられるような売り方をしているからだと勝手に思っている。「世間一般のよく知られている姿とは異なる顔を知っている」というのは勝手に距離を近く感じがちだ。この売り方はめちゃくちゃ作為的に「隙」を生み出していると思う。

「推す隙」がなさそうな人代表。
ず〜っと「キムタク」をやっているのは凄い事なのだけれど。


・この記事、エンタメのマーケティング分野ではめっちゃ常識みたいなことを話している可能性ある?そんな素養はないんだけど自力で辿り着いた?


では自分はどうなのか

・散々第三者目線から「推し」について述べてきたが、かくいう自分も色んなエンタメに推しが存在してます。いくつか紹介したいと思います。


音楽部門:マキシマム ザ ホルモン

もはや最新の宣材が分からん

・このnoteでも過去に書いたことがあるけど、中1の頃からずっと好きです。ハマった時は爪爪爪/Fが出た頃だったけど散々聴き漁って、「鳳」と「糞盤」が2top。いやまじ逆張りじゃなくて。「ぶっ生き返す(アルバム)」は最早聴きすぎて飽きちゃった故に順位が低い。

・「推す隙」の観点で言うと当時は全く周りにファンが居なかったし何ならバンド文化も全く周りに根付いてなかった(田舎だから?)ので、推しているということに優越感があった。でもバンドキッズはみんなこのくらいの時期にハマってるんだよな。それを知ってたらまた違ってたのかも。

・今や言わずもがな世界で大人気のバンドなので「推し」と言うのは若干違和感があるが、そこら辺のバンドマンに比べれば好きな熱量は高いのでまだホルモン推しを自称してもいいかな。推す隙は自分で見つけることも出来るのかよ。

・「推す隙」の大きさという観点で言うと「FUZZY CONTROL」と言うバンドが自分は本当に好きなのですが、好きになった頃には活動していなかったし、絶対値でどっちが好きかと言われるとまあホルモンになるかなという事で。


アイドル部門:佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)

完全に今が全盛期


・出ましたね。我らがあーりん。昔自分がオリジナルバンドやってCDとか作ってた頃に謎の外国人に気に入られてサインを求められたが、あーりんのサインの様式を完コピしたことがあったな。

・高3の頃受験勉強からの逃避からももクロにハマってそれからなんやかんやずっと好きで。当時流行り尽くしてたのはAKB系のアイドルだったんだけど、尖ったコンセプトや楽曲、あとは「この5人じゃないといけない」という主義が感じられてて魅力を感じていました。

・…いや4人になったんだけどさ。その頃はそうなるとは思わないじゃん。

・当時は若干イロモノ扱いで売れ切っておらず、国立競技場を目指して日々魂を燃やす子たちだった(ここ、推す隙ポイント)。目標達成後は第二ステージという感じで、全員メチャ綺麗なお姉さんになって唯一無二のアイドル像を築こうとしている。

・折角なので好きな楽曲をいくつか紹介すると、「we are born」「黒い週末」「Zの誓い」「マホロバケーション」「仮想ディストピア」「5 the power」「DECORATION」「the diamond four」「MYSTERION」「満漢全席」…え、もういいですか?

・で、最初は別に誰が推しとかなかったんだけど、ネット番組?かなんかであーりんが全然運動できないポンコツな回を見て一気にやられました。これぞ推す隙というかね。ギャップですよね。

・なんか一般的な「ギャップの良さ」も上の方で述べた推す隙理論が適用されるんじゃないか?距離を近く感じるという意味で。


お笑い部門:ダイヤモンド

もねってやめてよ!

・昨年のM-1決勝に進出し一気に知名度を上げたコンビです。M-1だけ見た人は…まあうん…って感じだろうな。ほぼ全ネタを見たことあるんだけどM-1決勝であのネタは普通に難しいと思う。

・そもそもお笑いが昔から好きで、特にM-1は毎年youtubeに上がる予選の3回戦くらいから全組見ている。そんな中で圧倒的に自分のツボに刺さったのが「紙幣」のネタだった。賞レースにいずれかけるのか、今は非公開っぽいので同じフォーマットのネタを載せておきます。

・実はこのネタでおもしろ荘優勝している。

・youtubeに膨大な数のネタを上げているのだけど、とにかくネタのバリエーションが豊富で凄い。手漫才とかスポーツとか果てはラッキー◯◯とか。引き出しが多すぎる。ベストネタライブ観に行ったんだけどどれもマジで良かった。

・ちなみに「竹ブラジル」は全然好きじゃないです。ライブの50秒暗転は笑ったけど。

・トータルで見て今まさに推すべきコンビだと思うんだよな。実力という裏付けは当然あるんだけど報われない感じ。GERAのラジオも毎週聴いてるけど絶妙に面白くて面白くない感じ。色々言ってきたけどやはり「もうすぐ売れそう」を推すワクワク感は確かにある。

・実は1〜2年前まではアルコ&ピースを強く推していたのだけど、その時期は「今まさに売れ始めている」を体験できて面白かったな。いまいまはホントに売れちゃったので当時ほど追ってはいないけど。DCガレージは毎週聴いてます。


・こうして見てみると、自分でも面白いくらい「推す隙」に従って推しを作ってることに気付けました。ちゃんと魅力があって、でもどこか不遇で、これからの可能性を感じるみたいな所に魅力を感じちゃうんだな。

・お笑いで言うと総合的に見て結局霜降り明星がメチャ好きなんだけど、人気すぎて自分の推しとは言う気にならないこの感じ。捻くれてるだけか?


・というわけで今日はこの辺で。仕事で死ぬほどエネルギー使ったので今日は楽しめの記事でお送りしました。楽しいFY2023にしような!!!引き続きよろしく。

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