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自信と自意識と吉住と_2024/05/10


・社会人となって7年目の春、初めての転職活動に勤しんでいる。現職に対するネガティブな理由からではなく(ゼロではないが)、いわゆるキャリアアップを見越してのことである。勤しんでいるといってもまだ選考フェーズには入っておらず、転職エージェントと書類の添削や志望動機のブラッシュアップを行なっている段階だ。



・自分でも意外なことに、現時点での転職活動は楽しくて仕方がない。というのも、これまでのキャリアをとにかく褒めてもらえるからだ。

・現在想定している転職ルート(〇〇業界から△△業界へ)はよくあるルートらしく、志望している業界と経歴がマッチしているため、会うエージェント全員が「素晴らしい経歴です!」と、さながらビズリーチのCMの如き賛辞を投げかけてくれる。7〜8人のエージェントと面談したが、うち6人くらいは「もう今すぐに受けちゃいましょう!」という感じだったので面食らった。

・そこまで褒められると自分に無限の可能性を感じ、志望している業界のA社もB社もC社も選び放題や!と浮かれてしまう。これも楽しく感じる要因だと思う。


・ただ、いざ選考が始まると、書類で落とされたり面接でうまく受け答えできなかったりして、楽しさが急激に冷めるところまで現時点で想像できるんだよな。もし全落ちしたらこの記事は削除し、読んだ人全員(お前も)暗殺しに行くだろう。さも極論のように言っているが、そうなる可能性はゼロではない。

・なんか、旅行は行く前の計画段階が一番楽しい感覚と似ているな。今回は旅そのものも楽しめたらいいのだけど。


・よくよく考えたらエージェントが褒めてくれるのって当たり前だよな。入社させてしまえば稼ぎが出るのだから、なるべくその気にさせて何社も受けさせて、1社でも引っ掛かれば御の字だ。変に躊躇させて面接を受けなくなってしまうことが一番良くないのだろう。

・そう思いつつも、こちらだって勘繰ってネガティブになるメリットはない。褒めは100%受け止めつつ、入念に準備するのが吉だ。傲慢にならない限り、自信はあるに越したことはない。

・もちろん今の会社の仕事も並行して行なっているわけだが、順当に行けば何月ごろに退職するといった予定も見えてきたので、案件に対して「自分が関わるかそうでないか」という視点が追加されてしまった。面倒な事柄のスケジュールは退職後の時期に先送りしてしまう癖がついてしまわないように気をつけなければ。

・自身が実質的に一人で所掌している(丸投げされている)プロジェクトなんかもあるので、「抜けたらこのプロジェクト本格的に終わるんだろうな〜」などとよく考えている。楽しくて仕方がない。

・・・

・いつも行くジムでサウナに行くと、必ず同じタイミングで入っている人がいる。かなり太っており、視界に入るとすぐにその人だと分かる。必ず特定のタイミングで立ち上がって前屈みの姿勢を取りはじめるのも特徴的である。多分尻も温めたいのだろうが、関取にしか見えない。

こんな感じで。全裸なので普通に不快である。


・自身がジムに行くタイミングは退勤時間によりけりなのでバラバラだが、サウナに入ると必ず居るか後から入ってくるし、当然全裸で相対するし、なんかこっちを見ている気もするしで、自意識過剰ながら若干の気味の悪さを感じていた。

・と思ったが、サウナから出て体を洗ったり湯船に入る際にふとサウナを見やると、その人はその間も延々とサウナと脱衣室を往復していた。結局これは自分が風呂から出る時にも続いていた。

・過去遭遇した時間帯など諸々の条件を鑑みると、この人は恐らく毎日19:30〜21:00くらいの間で、サウナを何往復もし続けていることになる。

・そういえばジムのトレーニングエリアではその人を見たことがない。この人はゴールドジムに長時間サウナだけを体感しにやってきているのである。

・結果、気味の悪さは更に増幅したのであった。いつも行く店舗が休館日だった際、別の店舗に行ってみたらそこにも居て、小さい悲鳴が出た。


・サウナがガラガラの時はあぐらを組んで座ったりするが、自分でも気付かぬうちに吉住の宣材写真みたいな体制を取っていることがあるな。

「あ、今吉住だ…」と。


・さようなら。

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