【出版社就活体験記#0】自分が大事にしている価値観を知る【自己分析】

はじめに

早速、就活についての記録を残していきます。

初回のテーマは、【自己分析】です。
就活をやっていると必ずついて回る作業、それが自己分析。おそらくこんなもの意味ないだろうと思っている人は多いと思います。何を隠そう、私もその一人でした。

そんな私に転機が訪れます。夏のインターンの終わり。それまで私はとある業界に絞って、そこへいくことに何の疑問も持っていませんでした。理由は簡単で、周りの人たちが行っているからです。自分は今この専門領域で勉強している。だからここへ行くんだ。そんな気持ちでした。
そして、その業界の企業複数社にインターンに行きます。企業説明とか、グループワークとか、面談とか、色々しました。

しかし、終わってみると何ともしっくりこない。将来この業界で働くイメージが湧かない。そこではじめて就活を振り返ります。イメージできないのはなぜか。逆にイメージできるところは?このままの人生でいいのか?
とまあ迷走してしまったのです。

この問題を解決する手段として見つけたのが、自己分析でした。私は自己分析によってこの先どのように生きていくのがいいのか、明確にすることができたのです。そうなると、就活にとどまらずに、これからやるべきこと、どうありたいかがクリアになりました。視界が一気に広がる感覚です。

ここでいう自己分析とは、いわゆる就活テクニックとしての自己分析ではありません。もちろんテクニック的な意味での自己分析も必要な場面はあるでしょう。面接で「就活の軸は?」なんて聞かれることも多々あります。しかし、これで面接が突破できるようになったとしても、それで自己分析の役割は終わってしまいます。私がいう自己分析の目的は、もうすこし広義のものです。

自己分析の目的:よりよく生きる

見出しの通り、自己分析とは、充実した人生を送るための手段としての役割を持つと考えています。これは就活に限った話ではありません。人生は仕事だけでなく、プライベート、様々な人との人間関係、趣味など、多くの要素で構成されています。そして、どれが大事かというのは人によって違うのです。

趣味が大事だという人にとっては、仕事は単なるお金を得る手段かもしれません。あるいは、お金を稼ぐことが大事な人にとっては、仕事こそが至上かもしれません。

ここまで述べたことからもわかるかもしれませんが、自己分析で何を明らかにするべきか、それは【自分が一番大事にしている価値観を知る】ことです。ここでいう価値観が、いわゆる「就活の軸」に近いものです。ただ、先ほど述べた通り、この「価値観」は、就活・仕事に限らず、人生全体の中での「価値観」であることに注意が必要です。

大事にしている価値観を知る

具体的に説明します。私の場合、大事にしている価値観の一つに「創造」というキーワードがありました。何か新しいモノを生み出した時の充実感が私にとってはすごく重みのあるものだったのです。よって、クリエイティブなことをして生きていきたいと思うようになり、出版社を目指すことにしたのです。

こんな感じで、自分がどんな価値観を重視しているのか言語化することが自己分析の第一歩です。

ここで注意したいのが、抽象度です。
例えば就活生がよく使う就活の軸として、「社会貢献」があります。別にこれ自体は間違いではありません。むしろ素晴らしいことです。しかし、これだと抽象度が高すぎます。どういう状況を「社会貢献」と定義するのか、そのアプローチは何なのか、など、これだけではよくわからないのです。

上手くまとめられないですが、このあたりの塩梅を意識してみると自分の大事にしている価値観を見つけられると思います。

価値観は、どんなものでもいい

就活生が挙げる軸としてよく出てくるのが、先ほど述べた「社会貢献」です。あるいは「人の助けになることをする」「顧客の笑顔が見たい」とかでしょうか。
何度も言いますが、今述べた軸は全く素晴らしいものです。このままこの価値観を大事にしていってほしいです。

しかし、ここで問いたいことは、「本当に、心からその価値観が大事だと思っているか」ということです。
ありがちなのが、就活受けがいいからということで、無理やり就活の軸として社会貢献など体のいい言葉を言っている場合です。

このような自己分析は間違っています。たとえこれで社会人になったとしても、全く自分の価値観と合わないことを続けることになります。そしたらモチベーションも上がらず、いずれ辞めることになるでしょう、、。

大事なのは、本当に自分が大事にする価値観を見つけることです。それは、必ずしも社会的な規範に則していなくてもいいのです。

例を挙げます。私の友人は、「モテたい」とずっと言っていました。モテたいなんて誰でも思っているだろうと思うかもしれませんが、彼はどんなことよりもそれを重視して生きてました。強調しますが、どんなことよりも、です。そうです、彼にとっては、「モテる」が一番大事な要素だったのです。
結果彼は「モテる企業」みたいなのを徹底的に調べ、某総合商社に内定をもらっていました。

そんな理由で商社に入るなんてけしからんと思う人がいるかもしれません。しかし、彼にとっては「モテるかどうか」が重要であり、実際にモテる企業に内定をもらったのです。彼はとても満足気でした。きっと来年からはコリドー街で遊んでいることでしょう。きっと仕事内容には欠片も興味がないでしょうが、モテるステータスのために仕事に精を出すでしょう。

これが自己分析なのです。本当に自分にとって大事な価値観が見つかり、それを充足できる人生が送れれば、それは本人にとって「よりよい人生」を歩めていることになるのです。

「社会貢献したい」「お金が欲しい」「趣味の時間が欲しい」「子供との時間を過ごしたい」「偉い立場に立ちたい」
どんな軸でもいいです。本当にこれが大事だと思える価値観を大切にして生きていきましょう、、!

おわりに

だらだらと、私の考えていたことを吐き出しましたが、一つの意見として受け取っていただけると幸いです。
就活生はどうせ一度は自己分析というプロセスをたどるのですから、内定をもらうだけでない目的があると自己分析の意義も生まれるのではないかと思います、、。

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