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暮らしの詩集

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2022年5月の記事一覧

そうぞうりょく

そうぞうりょく

いつからか。
青さを失っていく時間の流れの上で
私の"そうぞうりょく"は悲しい世界を映し出すようになった
愛することも忘れてしまったのか。
信じることも忘れてしまったのか。
理解し合うことも忘れてしまったのか。

如何に、現実が私たちの世界を不自由にしようとも

世界が信じ合えると祈ることができる。
世界が愛し合えると祈ることができる。

できないこと、難しいことを"そうぞう"するのは私たち自身な

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旅人

旅人

旅にでよう。
旅にでよう。

自由が何かを知るために。

旅に出よう。
旅に出よう。

愛が何かを知るために。

旅に出よう
旅に出よう。

美しさが何かを知るために。

私たちは生まれながらに旅人なのだから。

心の情景

心の情景

透き通る空色。
田んぼに張った水に空色が反射する

向こうに見える山の色。
草木は太陽に照らされて一層鮮やかに立ち現れる。

静けさの中に命の湧き立つ音が聞こえる。
今日は風がとても優しかった。

こんな心の情景が私たちの何気ない一日にはあり、同時に何かを問いかけられている。そんな気がした。

1日の終わりに。

1日の終わりに。

今日も美味しい飯を食べ、
家族や仲間と語り
笑いあう。
じんわり心が温かくなる一日。

同時に。
その幸せな時間の裏側で起こっている世界中の出来事が心に。
ふわり。ふわり。
浮かんでは溶ける。

無性にBLUE HEARTSが聴きたい雨の夜だ。

所作

私の頭の世界だけで何を語ろうとも、虚ろ。
未熟な私の全ては所作に表われる。

私も顔がシワシワになるまでに、哲学を体から滲み出せる美しい生き方がしたいものだなとつくづく願うのである。

有り難し

有り難し

今日もご飯が美味しい。
風が気持ちよく吹いている。
山間に沈む夕日が田んぼに反射して美しい。
くだらないことでたくさん笑った。

今日も私は奇跡的な瞬間を生きている。

夜散歩

夜散歩

夜を歩く。
田んぼから蛙の声が聞こえる。
遠くから海の匂いを香る。
寝そべってみたら、星空が視界に広がる
私は夜の世界に溶けていた。

無知と知

無知と知

子どもがじっと土を見ていた。
そこには何も知らないことゆえの無限の可能性。
何かを知ってるという感覚は視界を曇らせるのだとつくづく思う。知識しか語れないくだらない人間にはなりたくないと。

そう思っても、気づくと何かを知っている風に振る舞うのが人なのだろうか。

それでも、何かを知ることで
世界は美しく見えるようになった。

未熟者

未熟者

さも、自分の責任じゃなさそうな顔をして。

そんな姿勢で生きていくなら
寂しさも必然だろう。

その孤独を人のせいにするな。
未熟なだけだろう。

自分で選んだ生き方だろうに。

覚悟を持ってこの世界を生きていくのだ。

草を刈る

草を刈る

家の周りの草が生い茂ってきた。
そろそろ草を刈る季節だ。

まだ伸び切る前の草たちを刈る。
高く伸びている雑草。
低く広がる雑草。
様々な役割が雑草にもある。

そう思えば、私も雑草か。
少し手をかけて里山の美しさに貢献できているなら、良い役割なのだろう。

少し前までは、なんとも億劫な作業かなと思っていた。
今も億劫な気持ちに変わりは無いが、嫌いでもない。

隣の人の敷地の分も少し刈っておいた。

星屑。

星屑。

早く大人になりたい子どもがいる。
自由に見えるのだろうか?

何か大人になることはとてもいいことみたいだ。

子どものままがいいという大人がいる。
自由にみえるのだろうか?

何か子どものままでいることはいいことみたいだ。

人は生まれながらにして不自由なのだろう。
だけどね、その素直な気持ちのむこう側に光を見るんだ。

少し肌寒い春の夜。
夜空に浮かぶ星が囁いていた。

昔から

昔から

太古の昔から、命の螺旋が続く。
この星の大地の記憶がそれを記憶している。

それでも、わたしたちは
あたかもこの世界の起源からいたかのような顔をして暮らしている。46億年の文脈からすれば、生まれて間もない命の芽生えだというのに。

そんなわたしたちも星の記憶の一部となるのだろう。

数億年先の未来にわたしたちの種が残っていなくとも
命の進化の一端を担い、生態系は続いていくのだろうか。

そんなこと

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