【名作?迷作?】カリオストロの城について語りたい
この記事では少しだけネタバレを含みます
まだ未視聴の方は観てからこちらの記事を読んでいただければ嬉しいです
ルパン三世 カリオストロの城
宮崎駿氏の初映画監督作品です
世間では、アニメ映画史の中でも「名作」と呼ばれており、知らない方は少ないのではないでしょうか
そんなカリオストロの城について様々な観点で、自分の意見を綴っていこうと思います
そして、今回のQ(クエスチョン)は
「カリオストロの城は本当に名作だったのか」
です
最後に僕のA(アンサー)を書くのでぜひ最後まで見ていってください
僕の言っていることは、間違っていることも多いですし、あくまで僕の意見です。この記事を見て、「自分はこうだな…」と、このアニメについて考えていただけると、とても嬉しいです
カリオストロの城の基本情報
このアニメを知らない人もいると思うので、基本情報について喋ります
この映画、実は上映されていたころはあまり人気が出ていませんでした
オタクやもの好きは「面白い」と見に来ていたそうですが、見に行こうとすら思わない人がほとんどでした
まあ確かに、今までのルパンは「悪=かっこいい」というイメージがあったのに急に「ルパンが恋をする」なんて言われても「はあ?またいつもの女たらしでしょ」としか思えませんよね
実際、「ルパンらしくない」という理由で、こルパンファンの中では今でも意見が分かれているそうです
さらに、当時はガンダム・銀河鉄道999・宇宙戦艦ヤマトなどのSFが人気を獲得しており、SFではないカリオストロの城は尚更興味が沸かなかったのでしょう
ですが、そんな本作も、SFブームが過ぎ去ったり、認知されるようになってどんどん評価されるようになります
それが現在まで続き、やっと「名作」と呼ばれるようになったんです
設定
設定は先程も言ったように「ラブストーリー」です
いつものルパンのようにハラハラドキドキした展開や演出を楽しめますが、いつものルパンとは一風違う雰囲気が楽しめる映画となっております
とにかくルパンが熱い!
今作、
とにかくルパンが熱い!
ということでここからは、ルパンの熱いところについて色々話していきます
カーチェイス 編
まずはこちらの画像を見ていただきましょう
これは映画の序盤で、車を走らせながらおこなわれるカーチェイスです
※カーチェイスは車vs車で戦ったり争ったりすることです
いや…かっこよすぎでしょ!!!
これを序盤でやってのけるなんて…
恐ろしい子・・!
世間でもこのシーンが凄く評価されており、アニメ回屈指の名シーンと言っている方もいます
五ェ門と不二子 編
そして、五エ門と不二子
五エ門と不二子は一応ルパンの仲間で、この映画でも中盤から出てきます
しかし、疑問に思いませんか?
「なんで最初から出さんかったん?」
と、確かに最初から出した方がルパンを知らない方にも親切です
僕も、この映画を見たあと考えたのですが、ある答えにたどり着きました
それは…
かっこいいから!!
いや、そうじゃないですか!?
ヒーローは遅れてやってくるなんて言いますし、そのほうが、「何かかっこいいヤツ出てきた!」ってなりますし、ルパン好きなら、「おお!やっと出てきた!五エ門!!不二子」ってなりますもんね
個人的にはこの構成、めちゃくちゃすごいと思っていますし、めちゃくちゃ好きです
銭形警部 編
あとは銭形警部ですね
普段は銭形警部とルパンは敵対関係ですが、この映画では違います
ルパンと共に戦うのです!
そのおかげで、二人の隠れた部分が見えて、それもまた熱いです
そりゃ熱くならないわけがない
さらに、最後の言葉
「いや、ヤツはとんでもないものを盗んでいきました」
「あなたの心です」
は、いつ聞いても痺れます
(このシーンについては後程詳しく話します)
反論
「いや、熱いとかどうでもいいわ
もっとテーマとかメッセージ性をいれろや」
これを読んでくださっている方の中でこう思った方はいませんか?
分かります
僕もそんな風に思っていたことがあります
創作はテーマやメッセージ性があってこそだとですが、このアニメを見て、考え方が180度変わりました
このアニメってメッセージ性なんてないんですよね
でも、面白い
それが本当に凄いんですよ
もし、このアニメを見たことがないのであれば、ぜひ見ることをおすすめします
I love クラリス
〈ここからは結構ネタバレかもしれません。気をつけて!〉
このアニメ内でも、ヒロインという重要な立ち位置であり、さらにファンからの人気も根強い「クラリス」というキャラ
クラリスは僕も好きで、クラリスについてならいくらでも話せる気がします(笑)
そのクラリスについて、ここからは話していきますね
良い女性
先程も話した、銭形警部の
「いや、ヤツはとんでもないものを盗んでいきました」
「あなたの心です」
という言葉
それにクラリスは何て返したか知っていますか?
実はクラリスは
「はい!」
と元気よく返したのです
ですが、少しおかしいと思いませんか?
「なぜ恥ずかしがろうともしないのか」
って思いますよね
そのことについて、僕は2つのことが考えられると思います
1つ目は「初めて恋というものに気がついた」
からというもの
クラリスは、今まで恋をしたことがなかったがルパンと会ったことにより、初めて恋というものをしたのです
しかし、クラリス自身はそれが恋だとはまだ知っていません
そんな中、銭形警部の「あなたの心です」という言葉によって、今まで心の奥底にあった感情をやっと見れるようになった、やっと分かるようになったのでしょう
なので、クラリスは元気よく「はい!」と答えたのではないでしょうか
そして2つ目は「宮崎駿監督の描きたかった女性だったから」
という理由
宮崎駿監督の作品の女性では「元気よく、強い女性」が多く登場します
それは、宮崎駿監督自らの好みなのでしょう
なので、クラリスは恥ずかしがることのなく、元気よく「はい!」と返したのではないでしょうか
現代のアニメでは、頬を赤らませたり、少しツンツンしたりと、「萌え」的な要素が当たり前となっていますが、クラリスではそういったことが一つも見受けられません。これこそが宮崎駿監督の「描きたかった女性」なのではないでしょうか
クラリスの”非”処女説
ここからは僕の勝手な考察なんですが、僕はクラリスが処女ではない、つまり”非”処女の可能性があると思っています
さっきまでは「ルパンのおかげで恋を知った」なんて言っていましたが、それが本当は全く違う。そんな可能性があります
まずはこの画像を見ていただきましょう
このときクラリスは、男爵に対して目をグッとして睨んでいますね
ここからも強い女性というのが現れていますが…
このシーン、少しおかしいと思うことがありませんか?
(男爵の手じゃないです…)
注目していただきたいのはこのときの男爵のセリフ
「また男を連れ込むのか」
という言葉
(間違っているかもしれないので、観て確認してみてください)
え!?
ってなりますよね
いやいやルパンが初めて好きな人なんじゃないんかい!!
と
もう一回このアニメを見返してみると
「確かに!!」
ってなるシーンがあるんですよね…
ぜひ、もう一回見てみてください…
さらに、もう一つ考えられるのが
「クラリスは男爵にヤラされてた説」
男爵の力に負け、城から逃げたルパン
その間にクラリスは…
こんな風に病んじゃうんですよね
どうやったらここまで病んでしまうのでしょうか?
やはり、一番考えられるのが「やられたから」というもの
いやあ…
それは嫌ですが…
充分考えられますね
やっぱり良い女性、クラリス
クラリスに関して、一途な面や、”非”処女説まで、色々話しましたが、
それでも、やっぱり良い女性ですよねぇ
そりゃ好かれるわけです
I love クラリス!!!
I love クラリス!!!
カリオストロの城は本当に名作だったのか
皆さん、今回のQ覚えていますか?
「カリオストロの城は本当に名作だったのか」
でしたよね
このQに対する僕のA(アンサー)は
「アニメとしては名作だけど、ルパンとして観たら迷作」
です
確かに、今まで話したように、熱い展開や細かい設定、素晴らしい女性像が作り込まれており、アニメとしてみたら「名作」です
ですが、ルパンとしてみたら、間違いなく「迷作」なんですよね
迷作である理由
最初の方でも言った通り、このアニメは「ルパンらしくない」という理由で、ルパンファンの中でも評価していない方もいます
では、どこがルパンらしくないのでしょう?
結論から言いますと、僕はルパンが「ヒーロー」になってしまったからだと思います
今まで、ルパンはヒーローとは真逆のようなキャラでした
「自分が欲しいもの」のためなら手段を選ばない
それは、殺しでも、極悪非道なことも
そんなルパンが、かわいそうな姫を助けて、自分はかっこよく去る
そんな「ヒーロー」になってしまったルパン
こんなルパンを観て、ファンはどう思ったことでしょう
「もうあの頃のルパンはいない」
そう思ったのではないでしょうか
最後までよんでいただきありがとうございました
今回のQについて意見をいただけると嬉しいです
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