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腸内細菌と統合失調症について

こんにちは、湘南バイオデザインです!

本日は統合失調症と健康や腸内への影響について記載します。

腸内環境と疾患のつながりがさまざまな研究によって報告されるようになりました。
その中でも精神疾患と腸内環境の関係は、「腸脳相関」と言って腸内環境が脳に影響を与えて、心の状態など神経伝達物質にも影響することが分かってきました。
統合失調症は、神経伝達物質である「ドーパミン」の過剰分泌の影響することで幻覚や妄想、意欲の低下、感情表現の減少などさまざまな症状を引き起こします。
海外で行われた研究をご紹介します。
未治療の統合失調症患者 90 名と健常者 81 名の糞便サンプルを対象に遺伝子の塩基配列に基づく腸内細菌の分類で解析を行いました。

その結果、統合失調症患者の腸内細菌叢には、健常者の腸内細菌叢ではまれにしか見られない通性嫌気性菌が多く含まれていることや、口腔内に存在する細菌が豊富に生息していることが明らかになりました。さらに調査を行っていくと、統合失調症患者ではアミノ酸のトリプトファン代謝に関わる腸内細菌が増加していることが分かりました。
さらに,統合失調症患者の血清では,トリプトファン濃度が低く、トリプトファンの代謝物であるキヌレン酸の濃度が高いことを示しました。
このように、腸内細菌の状態によって健常者とは異なる物質の値の上昇や低下が見られた報告によってより適切な治療の方法が見出されていくことにつながります。

日々の生活から腸内環境を整えましょう!

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