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【特急湘南26号 Vol.0】いつメンとともに43分間で渋谷へ


いつメン集う特急湘南26号

朝8時11分、藤沢駅発の特急湘南26号に乗って渋谷へと向かう。3号車8番A席が僕の定位置だった。3号車に乗車する入り口付近には8時5分くらいになると列ができる。そこにはいつもの面々(いつメン)が並んでいる。もちろん名前も年齢も知らないし、話しかけたこともない。だけどいつも同じ人々を見かけると、お互い「あ、またあの人がいるな」という空気感が醸し出される。同級生でも同僚でもない、僕らは特急湘南26号に集う仲間だ。

特急湘南26号は全席指定席なので、そのおかげで満員電車とは無縁の生活を送っている。指定席の料金はもちろん会社は負担してくれないので自腹だが、それでも充分払う価値があると思う。なにがすごいって、たった43分間で渋谷に到着するということ。しかも確実に座れるし、隣の席にはヒトが座っていない場合がほとんどだ。同僚や友人に「藤沢に引っ越しました」と言うとみなに驚かれるのだが、たった43分間、席に座っているだけなのだ。楽勝というか生活のことを考えると都内にいたときと比べて圧勝だと思っている。

NewDaysとはなにか

朝は藤沢駅の改札横にあるNewDays 藤沢でパンとコーヒーを買うのがルーティーン。パンの銘柄は決まっていないが、なぜか甘いパンに手が出てしまう。コーヒーはNewDaysオリジナルを愛飲している。こちらは無糖。店員さんはもちろん”いつメン”だ。ふと、NewDaysとはなにか(存在意義、パーパス)が気になったので、乗車までまだ時間があるしググってみた。どうやらNewDaysは「コンビニが駅にあったら、というお客さまのご要望にお応えして誕生した」らしい。はたしてどれほど要望があったのだろうか。KIOSKじゃ役不足なのか。正直言って、駅にコンビニがあることに驚きはないし、「もしも」ってほど熱望もしていない。そしてJR東日本のサイトには「『行きも、帰りも、いつも近くに。』をテーマに、お客さまの日常に寄り添った魅力ある商品・サービスを提供し、毎日の生活をサポートします」と書いてあった。たしかに近い。物理的に近い。心理的な近さではなく、改札のすぐ横にNewDaysはあり、改札と一体化していると言っても過言ではない。

みずほATM多すぎ問題

それにしてもNewDaysにそんなパーパスやビジョンがあるだなんて知らなかった。NewDaysは僕らにトゥーマッチに寄り添いすぎているがゆえ、込められたその想いに気づかなかったのかもしれない。たしかに便利なので通勤時には必ず利用しているのだが、JR東日本の地方駅は金太郎飴のようにどこを切り取っても同じに見えてしまうのはNewDaysのせいだと思う。余談だが、藤沢駅は改札を出て右に行くとみずほ銀行のATMがあるのだが、改札を出て左にあるNewDaysの店内にもみずほ銀行のATMがある。さらに改札を出てまっすぐ行ったところにある駅構内のスタバの裏にもみずほ銀行のATMがある。みずほ銀行ユーザーの自分にとっては便利でありがたいのだが、さすがに節操がなさすぎると思った。ちなみに、NewDaysの店内にあるATMは1回も利用したことがない。めちゃくちゃ狭いので。

今日はたくさんのことを学んだ。

・NewDaysが誕生した理由
・NewDaysがカスタマーに寄り添っている理由
・NewDaysが便利である一方で、それぞれの駅の個性を消す要因にもなっているということ

今日も”いつメン”とともに、僕は渋谷に向かうのだ。

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