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中国へ!圧巻の山

大理の繁華街は進めば進む程、坂になって上へ上へと進んでいきます。何故ならば、奥には蒼山という巨大な山がそびえているからです。蒼山は、いくつもの山が重なるように林立したものの総称で、3000メートルを超える、富士山しか知らない僕みたいな人からしたら、とてつもない規模の山です。

街の中にいてもこの存在感

最も、大理市が既に標高二千メートル近いんですけどね。充分高校の部活で低酸素合宿をしたことを思い出せる標高です。苦しく恐ろしい思い出がよみがえる前に、僕たちのささやかな蒼山旅行を振り返るとしましょう。

ゲストハウスを出ると、大きくて優しい犬さんが出迎えてくれました。大きい犬程優しい性格だと彼女は主張します。その通りかもしれません。大きな尻尾を力強く振る以外は、表情も動きも温厚で温和そのもの。全ての宿泊客の頬を緩ませてくれる存在です。……まだ山に行っていませんね。

フサフサ
可愛い
犬を撫でている彼女の頭を撫でます

先程も言ったように、一つの山があるわけではなく、いくつもの山が連なっていますので、色々なところに観光名所があります。ロープウェイが何本も伸びていて、先に行きたい場所を選んで、その後にロープウェイを選択するといいでしょう。

人気なし

僕たちが選んだのは、山の中腹辺りに到着する、比較的安めのロープウェイ。そこまで高さを求めているわけではなかったので、この選択にしました。乗り場にタクシーで着いてみると、全然人がいません。ここは比較的人気のない場所だったようです。他の場所は知りませんが、ロープウェイといっておきながら、動いていたのはスキーの時に乗るリフトです。なるほど、最高ですね。ロープウェイ乗り場に行く前に、二人のおじさんが、ポケモンバトルを挑むかのような恰好で待ち伏せをしていて、馬に乗らないかと尋ねてきました。何やら、馬にまたがって山頂辺りまで行けるそうです。心がそそらなくもないですが、一体何時間かかるのかも、何元かかるのかもわかりませんでしたし、おじさんが怪しすぎたのでスルー。

スキー板持ってこればよかった(?)
有名な人の文字。この人の著書を彼女は全て読破したそうです。すごい!この人の作品の一つに、この場所が舞台となった物語があるそうです

到着しました。空気がより洗練されていて、綺麗というよりも、いい意味で靄がかかったような感覚を抱きました。仙人や神の存在を肌で感じられるような雰囲気があります。

自然の威圧を感じます

中和寺という寺がありました。やはり山には寺が多いらしく、別のロープウェイの最寄りには有名な尼寺があるそうです。寺では、時間によってはランチを売っているらしく、体によい、精進料理的なものが食べられると聞きました。

海外のお寺って感じ
僕たちのうさぎもついてきました

僕たちが降り立った場所はそれくらいしかありませんでした。売店もごくごく小さいもので、買う気にはなりません。何やら、左に七キロ以上、右に三キロ程歩けば、それぞれ名所があるらしいのですが、二千何メートルで息を切らしてまで行くよりかは、二人の時間を大切に過ごした方がいいと話し合ってやめました。今回の目的は、旅行ではなく、二人の時間を過ごすことを僕は重視していましたから。それはさておき、さっき蒼山とグーグルで検索をかけたところ、徒歩で山頂まで登ったという人のブログが出現してたまげました。世の中には凄い人がいますね。絶対熊とか竜とかがいますよ、この山。僕たちは野生のリスを発見しました。木の表面を巧みに登ったり下りたりしていて可愛かったですよ。

街も湖も、そのまた向こうの山も見えます

さて、今回はこんなところで。山も寺も日本にあるものって言えばあるものですが、放っている雰囲気は最早別物で、表現するのは極めて難しいですが、日本と中国では神聖さの雰囲気が違うのが寺を山を見るとよくわかる、といった感覚です。似ているはずなのに、眼に見えていない部分で何かが明らかに違うとわかります。するとそれを皮切りに匂いと色も変わっていって……なんて、馬鹿みたいなこと言っていると思いましたね?ぜひ行って感じて欲しいものです。

僕と大理

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