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短編小説『人生堆積、堆積人生』

 板上、須藤、竹串の三人は家でダラダラとしていた。が、板上が突如発狂した。
「火を消すためには水じゃなくて砂を被せた方がいいんだよ!」
「え?」
 と須藤。
「死んで悲しかったペットだって、穴に入れて土を被せているうちに段々と悲しみは和らいださ!」
「は?」
 と竹串。
「さっさと俺に土を被せてくれ! ええい、こんなものいるかぁ!」
 板上はスマホを床に叩きつけ、そのまま走って部屋から出ていってしまった。
 残された須藤と竹串。
 非常に落ち着いている。
「フラれたんだろ」
「……だね」
 二人はスマホを操作して、個別チャットとグループに大量のスタンプを投下した。
 板上に土が被せられていった。

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