山下智久という俳優の軌跡から得たもの
現在、Tverにて " フジドラWINTER! " なる企画が開催されていることを、ご存知だろうか。
フジテレビの新旧ドラマが50作品ほど無料配信されるという、ドラマ好きにはたまらない企画だ。
現在、と書いたが実は11月中ば頃から始まっていたこの催し。やや出遅れた感はあるが……まあいい。
そんなことより驚いたのは、やまぴー出演作品の豊富さよ。
ご本人も公式で宣伝されてたけど、50作品中6作品も出てるのすごすぎる。
やまぴーこと山下智久さんは、元ジャニーズ事務所所属で、NEWSのメンバーだったりソロとしても活動していたスーパーアイドルだ。
全世界が認める麗しきビジュアルはもちろん、歌って踊るやまぴーもかっこいい。しかし、俳優業もとっても素敵だ。
それを象徴するかのように、俳優・山下智久の代表作は多い。Wikipediaにも主な作品として13作品程書かれている。
以下、代表作と私的好きなポイント。
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〈日本テレビ〉
『野ブタ。をプロデュース』(2005)/草野彰役
彰の口癖の「〜〜だっちゃ♪」「〜〜なのよーん」は耳に残って、濃いキャラだけど憎めなくて大好きだったし、修二(亀梨くんの役)がよく言ってた「バイバイセコー!」や「野ブタパワー注入」はプリクラの落書きで絶対書く子いた。(世代バレる)
" 修二と彰 " として2人が歌った " 青春アミーゴ " は大ヒット。学校でも出先のお店でもよく流れていたし、いまだに事務所の後輩たちは歌っている。もはや社歌(言い方)。
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〈TBSドラマ〉
『クロサギ』(2006)/黒崎役(主演)
悲しみを抱えながら " 詐欺師を騙す詐欺師 " として生きる青年を好演していた。
2022年には、平野紫耀くんがリメイクしたこの作品。詐欺をするシーンでは幅広い変装を披露しておりこれは役者を選ぶ役だなと思うが、やまぴーや紫耀くんのような華やかなビジュアルを持つ人が演じると、どんな変装もやりこなし見応えがあった。
また、黒崎の根底にある悲しみや孤独、苦しい心理描写もクロサギの見どころだと思うが、繊細に表現されていた。その証拠に、やまぴーver.黒崎の決め台詞「まいどありぃ」一つで、黒崎のその時々の感情がストレートに伝わった。
当時見ていた時は話しの内容が難しくて、正直やまぴーのビジュアルを拝んでいた部分も大半だったけど(こら)、紫耀くんがクロサギをリメイクする時にTverでやまぴーver.が配信されていたのを見返したら、当時はわからなかったやまぴーの深さを感じて、やっぱりやまぴーすごい役者やって思った。すごいとしか書けないのが悲しい。求む、語彙力。
ちなみに主題歌の抱いてセニョリータも大ヒット。タイトルなんなん?!って思ったけど、名曲だよねぇ。
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〈フジテレビ〉
やまぴーの代表作はフジテレビ作品が多い気がする。違うか。
『プロポーズ大作戦』(2007)/岩瀬健役(主演)
幼馴染の礼(長澤まさみさん)が結婚してしまう直前、後悔していることをやり直すことで礼とのハッピーエンドを目指すファンタジー要素全開のラブコメ。
岩瀬健は少し鈍感な普通の男の子なんだけど、" やまぴー癖のない役もできるんだ!" って思った作品。顔が綺麗すぎて普通の役難しいのかなぁって思ったりしてたから(勝手に決めるの良くない)、新鮮だと思いながら見てた。あとやっぱりビジュアルが死ぬほどかっこいい。
「ハレルヤーチャンス」も、このドラマを見た人ならお馴染みの言葉。
今思うと、この頃のやまぴードラマはキャッチーな決め台詞が多く、しかも見事に若者の間で流行していた。やっぱり、やまぴーは時代のシンボルだったなぁ。
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〈フジテレビ〉
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 』(2008)/藍沢耕作役(主演)
フジテレビ医療ドラマの代表作でもある、コードブルー。ドラマは3シリーズ、さらに映画化までされた人気作品だ。個人的にも大好きなドラマ。
今回Tverで配信されると知って、また第一シリーズから地道に視聴している。
特に、第一シリーズの6話は名作だ。涙無しでは見られない。ばあちゃんと耕作。
5人のフェローたちが成長していく姿も、涙なしでは見られない。特に藍沢は、初めは「ハートなんて臓器だろ」と言っちゃうほど感情が動かされない人だったけど、様々な生命と向き合う中でとても人間臭く気持ちの優しい先生になっていった。
これはすごくどうでもいいことなんだけど、大学病院でお医者さんを見るたび「藍沢先生?!」と見てしまう癖(遊び)、いい加減やめたい。私が行ってる病院、救急外来でも脳外でもないし。そもそも翔北じゃねぇ。
これってコードブルーファンあるある??(絶対違う)
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〈フジテレビ〉
『5→9 〜 私に恋したお坊さん 〜』(2015)/星川高嶺役
月9にして恋愛もの。しかも石原さとみさんとやまぴーという美男美女最強タッグ。
もうこの時点で勝ち確なんだよこのドラマ
放送されていたのは、2015年の秋クールだったんだけど、季節に相応しい彩りの添えられたドラマで、ストーリーはもちろん、世界観も素敵だなと思うドラマ。秋冬になると見たくなる作品の一つ。
この2人の恋愛模様もいいんだけど、個人的にはアーサー先生(速水もこみちさん)と百絵先生(高梨臨さん)の恋模様も好き。
※上記3つのフジテレビドラマは、今回の " フジドラ WINTER " にて、Tver及びFODでの配信対象。
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〈フジテレビ〉〈番外編〉
『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』(2009年)/上矢直輝役(主演)
フジテレビの名作である『ロングバケーション』を彷彿させる、王道恋愛もの。
この作品、大好きすぎてDVD BOX買った。
今回の " フジドラ WINTER " では対象作品ではないものの、やまぴーといえば!な作品(私の中で)なので、機会があったら見てほしい。(フジドラ SUMMER とかで配信しないかなぁ)
これは王道の中の王道恋愛物語なので、ちゃんとキュンだし、ちゃんと切ないし、ちゃんとハッピーエンドなところが良い。好き。
あと個人的見どころは、やまぴーと彼女とその浮気相手がどんぱちする場面。ちゃんと修羅場で好きだった。
先日、やまぴーがInstagramのストーリーに載せていた。
今回、この " フジドラ WINTER " が開催されるにあたり、Xのトレンドを埋め尽くしていたのは、やまぴーが出演したドラマのタイトルだった。
気になったので投稿を見てみると、当時見ていたやまぴードラマに対する感想や『また見られる!』『やったー!』と喜びに満ち溢れるものばかりだった。
やまぴー自身、アイドルとしても俳優としてもカリスマ性のある人なので、それ故の苦労もたくさんしたと思う。特に、グループや事務所を辞めた時は風当たりも強く、大変だったことだろう。
だけど、こうしてやまぴーが携わった作品にたくさんの人が想いを寄せ、楽しみを見出していることは事実だし、それこそが俳優・山下智久が残しているものなのだと思う。
なんていうか、、、結果は付いてくるものだなと。
個人的なことになるが、現在国家試験を控えておりそれはもう大変厳しい状態になりつつある。
毎日毎日仕事と勉強で、当然日々疲れて捗らない時もあるし、その度に現実が嫌になり「これで受からなかったらどうしよ」と不安にもなる。
そんな時にこのフジドラの一連を目にして、元気になったのだ。
嫌になることがあっても、そこで踏ん張って何かを残せば、付いてくるものは必ずある。
私はやまぴーからそんなことを教えてもらった気持ちになっている。勝手に。
やまぴーのドラマを見ても元気をもらえるが、今回はどちらかというと " やまぴーの軌跡 " に元気をもらった。ありがとうやまぴー。
Thankyou thankyou thankyou.
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