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犯罪者が抱えるトラウマ、それは児童相談所でよく出会う光景

6月5日まで、映画プリズン・サークルがおうちで見られる。
https://temporary-cinema.jp/prison-circle/

この映画は、ある刑務所の受刑者たちが自らを語り合うプログラムのなかで、自分の感情・感覚・言葉、そして同時に人への信頼を取り戻す、そのリアルな様子を伝えてくれている。

そこで語られる受刑者たちの子ども時代の話のほぼすべてが、児童相談所で普段よく聞くような話ばかりである。

改めて児童相談所の仕事の責任の重さを噛み締めた。

また、心の傷と向き合い語ること。それを支え励まし、その声に耳を傾ける人がいること。仲間としての支え。先行く仲間のロールモデルの存在。こうした助けてくれる人々の輪に入り、自らその輪を広げ、その輪の中で暮らしていくこと。これら複数の回復のための要素がトラウマを克服するためには必要なのだと感じた。

これから先も、ミニシアターで上映されるような映画がこんな風に手軽におうちで見られるといいな。

以下、公式ホームページイントロダクションより。

「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。

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