日本酒の世界(1)「日本酒の誕生」
こんばんは、食彩アドコムです。
これまで「発酵のある暮らし、微生物と共に生きる」というテーマでnoteに記事を書いてきましたが、今回は、その代表格である日本酒について基礎から日本酒のプロの助言を得て記事を書きます。
日本酒の現状
古くから日本に定着する清酒は1300年前から存在し、日本が世界一の長寿企業大国を誇るのも100年以上続く酒蔵が約800蔵あることも理由の一つ。
しかし、酒蔵は、それぞれ日本の中でも異なった地域風土で特有のお酒造りを代々継承してきましたが、悲しいことに日本酒の消費量は減少し、酒蔵も後継問題等もあり年々減少し続けています。
悲しい現状ですが、復活の兆しは見えてきていると信じてます。
発酵文化を知る
日本は世界に誇る発酵文化が全国にあります。わたしは中でも滋賀県高島市で発酵文化の素晴らしさを知りました。その際の記事はこちら。
日本で生まれた日本酒の素晴らしさ
日本酒は日本ならではの多くの魅力を持つお酒。
では、なぜこの魅力あふれるお酒が日本で生まれたか、なぜ日本全国のお酒の味わいが違い魅力あふれるのか、その理由は次の5つの要素があるからです。
1.気候風土
日本の風土は、四季があり温暖で雨も多く湿潤な気候、南北に長く海山川があり自然豊か。
日本の中でも都道府県ごとに、日本海側、太平洋側、海沿い、山間部、などでそれぞれ特徴がありバラエティー豊かな環境です。
2.水
お酒の約80%は水です。日本は水資源が豊富で、環境省が選定した名水100選があるように良質な水が採れる場所が数多くあります。
酒蔵は、この良質で大切な水を使い、そのための環境を護りお酒を造っています。
3.米
いわずもがな日本は古来より稲作文化です。日本酒は、この日本の食文化の主役である米を原料としてつくる純粋なお酒です。
しかし、日本酒を作るのは食用米ではなくお酒専用に「酒造好適米」と呼ばれる米を難しいとされる栽培法で特別な品種を育てています。
その為、世界の酒の原料としては最も高価と言われています。
4.発酵
気候風土のお陰もあり、日本は発酵大国です。酵母や麹菌などの微生物が働いてくれることにより、発酵がすすむことを応用します。
5.造り手(蔵元・杜氏・蔵人)
上記1~4の条件が揃ったら、オーナーの蔵元、造り手リーダーの杜氏、造り手の蔵人が一丸となって熱い思いと匠の技で、銘酒を造り上げます。
(「松の花」さんにお伺いした際の画像を使用させて頂いています)
日本酒を愛して飲んで、酒蔵を護るということは
日本酒は世界でも評価されているお酒。
2013年にユネスコ世界文化遺産に登録された「和食:日本の伝統的な食文化」。
日本酒はこの和食には欠かせません。地元食材との相性も抜群です。
日本酒を守ること、それは日本の伝統と自然環境を護ること。
日本酒は、日本の気候風土から、水源、米作り、発酵、匠の技が生まれてできたのですが、
日本酒を造る酒蔵を護ること、それは、匠の技の伝統を護り、発酵文化を護り、米作りを護り、水源を護ること。
その全てが繋がり大切だという思いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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