見出し画像

キーマカレーと仮説と検証。

令和3年3月1日快晴

気持ちいい3月のスタート

1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると昔から言いますが、今年もあっという間に3月がやってきて神戸では午前中から暖かい風が吹きすっかり春めいてきました。一応、緊急事態宣言も解除されたし、天気はいいし、暖かいしなんとなく明るい気持ちで1日を過ごす事が出来ました。機嫌よく過ごせた理由の1つに、毎月2回設計メンバーとのミーティングの際にまかないを作る日に当たったこともあるかもしれません。月曜日はカレー曜日を合言葉に今年からスタートした私の料理への取り組みは、やってみるとなかなか面白く、カレー作りがすっかり趣味になりつつあります。(笑)

新たな趣味⁉︎

女性ばかりの設計メンバーとのミーティングが楽しい雰囲気でコミニケーションが図れるようにとスタートさせた手作りランチミーティングですが、あれこれとメニューを一生懸命考えて、美味しくなるように、喜んでもらえるようにと考えながら作る作業自体も楽しいし、メンバーに食べてもらって「おいしいです。」と言ってもらえるのは至上の喜びです。50代半ばになって今更料理に目覚めるとは夢にも思っておりませんでしたが、カレー作りは多分このまま新しい趣味になると思います。(笑)

生まれて初めてのチャレンジ

本日のまかないカレーはスープが少ないキーマカレーに生まれて初めてチャレンジしてみました。子供の頃からカレー好きなので、外食でも結構カレーを食べに行くことが多く、家のカレーと最も違うのはカレーのルーを使わずにスパイスだけで作るキーマカレーだとずっと思っておりました。きっかけは、本屋さんで見つけてつい手に取ってしまったダンチュウなる雑誌でのカレー特集の記事で、まさか自分でキーマカレーが作れるなんて!と俄然やる気になってモチベーション高く調理に取り掛かりました。

承認欲求のカレー作り

今日のランチは、設計メンバーだけではなくたまたま来社された取引先の営業さん2人にも手作りカレーを振る舞いました。カレーを食べてもらいながら、スパイスは何を使っただの、水は一切入れてないだの、具材のカットはこんなふうにこだわっただのとうんちくを並べながら、食べた感想を100点満点で何点ですか?と尋ねるようにしています。そもそもまかないを作り始めたのはコミニケーションを取るためなので、私としてはそこは必然ではあるのですが、目の前で作った人を見ながら点数を答えるのは大概の人は忖度なしではできません。皆さんが高評価してくれるのを聞いて悦に浸らせてもらっています。本当は(無理矢理の感も否めませんが)承認欲求を満たすのが1番嬉しいのかもしれません。(笑)

圧倒的な仮設と検証

今回、キーマカレーのレシピを参考にさせてもらったdanchuと言う雑誌のカレー特集には、非常に興味深い記事がたくさん載っておりました。それは、誰もが1度は「これやってみたらどうなんだろうか?」と思ったことがあるであろう施策を全て行ってその検証結果をわかりやすく○×式で表記してくれていたことです。水の代わりにビールや日本酒やワインを入れたほうがおいしいのではないかとか、インスタントコーヒーやチョコレートを入れるとコクが出ると聞いたがどうだろうか、とか、2日目のカレーが最高と言うけれども煮込みの時間は一体どれぐらいが適切なのだろうかとか、具材は炒めてから煮込む方が良いのか、とか、ぼんやりと感じていたカレーへの疑問に全て答えてくれました。1冊の雑誌を読んだだけで頭の中がすっきりとしたような気がします。

人間はリスクから逃げる生き物。

人生は選択によって作られる。と言われます。日々私たちは大きな決断から些細な行動、そして選んだと意識をしないことまで大小織り交ぜて様々な選択をしながら生きています。そんな選択の基準は様々ですが、大きな影響を受けているのがリスクを回避する何万年も人間脳に刻み込まれた本能的な部分ではないかと思っています。リスクを回避する思考の中で私たちが最も参考にするのは経験であり、これを食べたらまずいとか、こんなことをしたら怪我をするとか、これを触ると熱いとか、こんな人と関わると失敗するとか、経験を積み重ねて体得した知識をもとに判断することが多いと思います。要するに、人生で培ってきた経験をもとに未来をシミュレーションしてヤバそうなことから回避すると言う思考が誰しもあり、それがチャレンジを阻害する原因になっていると思うのです。

フューチャーペーシング

逆に、これまでの経験の枠組みを乗り越えて新菜チャレンジをするモチベーションを持つには、自分自身の経験でなくとも、人の経験不足を学び、それを自分に置き換えてイメージできるか否かにかかっていると思うのです。今回、キーマカレーを作るにあたって参考にさせてもらったdancyuと言う雑誌はチャレンジしたいと思ったことあるけどやっていなかった事の検証が事細かにレポートされており、迷いなく新しいチャレンジに取り掛かることができました。自分自身の日常の業務に当てはめてもこれは絶対に必要なことで、これから家作りをされる未経験の人たちにどれだけリアルに腹落ちしてもらえる検証結果を示せることが私たちにとって重要なことなのだと改めて感じさせられました。とは言え、人の趣味嗜好も暮らし方も千差万別、同じパターンで成功することなどあり得ません。それぞれのお客様に寄り添いながら、必要な情報提供を行うことと一緒にフューチャーペーシングと言われる未来を鮮明にイメージしてもらえるようなサポートを行いたいし、行わなければならないと感じた次第です。カレー作り、意外と勉強になることが多いです。(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?