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圧倒的予告ホームランを目撃 in jeju forum

先日、韓国の済州島で行われたJEJU FORUMに参加した体験を経験として自分自身の血肉として定着させるべく、気づきと私が感じたメタファーを備忘録として書き綴っています。これが3本目、最も印象に残ったエピソードで一旦このシリーズは終わりとします。
前2本の記事はこちら、フォーラムの空気感が少しは伝わると思います。

アジアのダボス会議でのインパクト

2001年からスタートしたアジアのダボス会議とも呼ばれるこのJEJU forumはこれまでアジアのみならず、世界のトップリーダー、マネジメント層が参加、登壇されてきました。今年も前国連事務総長、ASEAN、APEC、NATOの現役事務総長、Google Asia、UVER Asiaのトップにサムスン電子の前会長、日本からは行徳先生を視察団の団長として福田康夫元総理大臣にKDDIのファウンダーの千本会長等々、錚々たるメンバーで、私が世話人として参画している経営実践研究会からも藤岡会長をはじめ7名のメンバーが参加しました。
そんな、なかなか機会に恵まれることが無い貴重な体験となった今回のツアーで私が最もインパクトを受けたのは、他でもないこのフォーラムに誘って下さった藤岡会長のふと口にされた一言でした。
それは、「私もコロナ前の2019年にこのフォーラムの舞台に登壇したんだ。」とのさりげない一言でした。

圧倒的予告ホームラン

どんな話をされたのですか?と聞くまでも無く、事業を通じて社会課題解決を持続可能にする企業を数多く生み出し、その企業が連携して1社では解決できないような大きな課題を解決するインパクトビジネスを全国に同時多発的に発出して社会変革の端緒を開く。と経営実践研究会のビジョンを語られたことは簡単に想像が付きました。
藤岡会長とは普段からよく顔を合わす身近な存在であり、数多くの深い学びを頂きながらも気軽にやりとりをさせてもらっているのですが、5年前の2019年にこんな国際的な大舞台に立って、まだ全く世間に認知されていない小さな団体を立ち上げた時点から、1000社を超えて全国47都道府県にメンバーが生まれ、各地で活発な活動が展開されている今の状況をまるで予言したかの様に語ったという事実に衝撃を受けました。私が感じたこの凄さは文字を読んだだけでは全く分からず、多分現地に足を運ばないと理解不能だと思いますが、大それたことを言い放ち、さも当たり前の様に達成してその場に戻って来ているというのはすごい迫力です。

JEJU forum2019当時の写真を拝借

志を立てることの可能性と大きな効果

予告ホームランというにはあまりにもスケールの大きな藤岡会長の有言実行の事例を目の当たりにして、私が思ったのは志を立てる、そして、それを口にする行為が秘めるあまりにも大きな可能性と効果性です。
また、その会長が自らの経験を元にして作り上げたコミュニティーでご自身の成功体験の再現性を実現されているのだとの、もう一つの事実に気がついた時、少し恐ろしささえ感じました。私が経営実践研究会の活動に魅力を感じ、本業と同レベルでの活動にシフトしていったのはその部分だったのではないかと思い当たったからです。
私が3年ほど前の入会時に感じた未来への可能性は、藤岡会長にとっては既に実証実験を終えてエビデンスが取れている決まっている未来だったのです。いつも通常では考えられない程の圧倒的な自信を持って人前で話されているのを思い出し、なるほどーそういうことか、と一人でうなってしまいました。

藤岡会長のfbより拝借

奇跡ではなく単なる実践

現在、日本で社会課題解決型ビジネスモデルやCSV経営、ソーシャル・ビジネスと呼ばれる社会性と経済性が両立する事業を実装されている経営者が続々とこの経営実践研究会に雪崩を打つように合流されています。
日本各地で毎日のように、志の高い経営者達が共に活動してこの閉塞感が蔓延した日本の社会を変革し、誰もが生きるに値する世界を実現しようと立ち上がり、手を取り合って固い握手を交わしています。
最先端のビジネスモデルをリードするトップランナーが集う場は地域と業界の垣根を越えた唯一無二の経営者のコミュニティーになりました。
近年、最も影響力の大きいベストセラー作家の山口周さんをもってして、最新の著書「クリティカル・ビジネス・パラダイム」で示した概念を実践、社会実装している団体だと言わしめて、クリティカル・ビジネスという単語を会で自由に使ってくれていい。とまで言って頂いています。これをたった5年、コロナの期間を鑑みれば3年ほどで作り上げたのは奇跡的ですが、藤岡会長にとっては単なる実践、当然の結果だったのかも知れません。

志はヴィジョンであり預言

そして、このロジックは若干スケールが小さくなりますが、私の身に上にも既に起こっています。今週末の6月16日に大阪の中之島公会堂にて1000人規模で開催されるナショナルフォーラムに登壇の機会を頂きました。
実は、2年前にこの舞台に立ち、日本の屋台骨を支える建築業界の圧倒的な職人不足と学校に通わなくなった数十万人の若者達にキャリアが見出せないという2つの課題解決を目指して、企業が学校になる職人育成の高等学校を創立したい。との志を発表しました。
その機会のおかげで多くの同志が集まり、実際の事業して走り出しました。今回はそれから2年が経ち、関西を中心に若者の受け入れた体制を整えた14校の学校(企業)が生まれ、全国にサポーター会員を含めて70社以上の事業所が参画する団体に成長し、今後は建築業界にとどまらず、ありとあらゆる地域企業が教育機関としての機能を有するマイスター高等学院を全国の各市町村に1校は必ず配置したいとの次のヴィジョンを発表します。

インパクトビジネス循環の場

私たちが掲げるヴィジョンが達成されれば、戦後からほとんど変わっていない今の教育現場、学歴偏重の社会にアンチテーゼを突きつけた若者達が生きがいを持って社会に羽ばたける環境が生まれ、そこから地域社会が活性化し、日本が抱える深い問題を解決に導くきっかけが生まれるかもしれないと真剣に考えています。
済州島で私が目撃した、奇跡のような予告ホームランを打った人が次の世代の為にそれを再現するため設えた場。そこに立たせてもらえ、熱く、強く志について語れるのは、既に実現すると決まった未来をなぞるだけの行為なのかも知れません。
この千載一遇の機会を精一杯務めて、私も未来を切り拓こうと奮起した次第です。ご縁に心から感謝しつつ、志を立ててもって万事の源となす。吉田松陰先生の至言を現代に蘇られたいと思います。
6.16(日)午後13時開演、まだ席がありますので、お時間あれば是非私のホームラン予告を目撃しに来てください。

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